トランプ大統領の新型コロナ対応 支持率10ポイント低下、世論調査

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エマーソン大学による最新の世論調査によると、新型コロナウイルスの対応に関するトランプ大統領の支持率は39%で、前月から10ポイントダウンした。不支持と答えた割合は41%から51%に上昇した。

トランプ大統領はウイルスに関する会見を連日開催し、政府の対応をアピールしてきた。しかし、初期対応の遅れ、備蓄品や検査能力の不足などにより、議員や州知事の厳しい批判にさらされている。

先週は、治療法として消毒液を「内部に注入する」方法を興味深いと発言したことが、危険で無責任だとして非難が殺到。この2日後には、記者会見は「時間と労力の無駄」と述べ、会見を縮小する可能性を示唆した。

ウイルス対応に加え、全体的なトランプ氏の支持率は46%から41%にダウンした。一方、バイデン氏の支持率も53%から47%に低下。差は6%で変わらず、バイデン氏は差を広げることができなかった。

バイデン氏支持者のうち、11月の総選挙で支持することを非常にまたはとても楽しみにしていると回答した割合は45%だった。トランプ氏は64%で、支持者の間の熱狂に関するギャップが顕著だった。

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好感度に関する筆問では、トランプ氏を好ましいと回答したのは38%、52%が好ましくないと回答した。バイデン氏は、好ましいが40%で、好ましくないが41%だった。

同大学の世論調査でディレクターを務めるスペンサー・キンボール教授は結果について「トランプ氏はコロナウイルスの対応で苦戦しているが、バイデン氏にはイメージの問題がある」と分析。「オバマ前大統領の支援によって、オバマ氏のポジティブなイメージをバイデン氏に移転する必要があるだろう」と語っている。

調査は4月26日から28日にかけて1200人の有権者に実施。誤差幅はプラスマイナス2.8ポイント。