ツイッターやめる宣言のエルトン・ジョンに「失望」したと非難

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英歌手のエルトン・ジョンがツイッターの利用を止めると宣言したことに対し、ネットでは失望する声が相次いでいる。

エルトンは9日、自身のツイッターを更新し「最近のポリシー変更で、誤情報が垂れ流される可能性があることを考慮し、ツイッターをこれ以上使用しないことを決意した」と発表。「音楽で人々を一つにしようと試みてきたが、誤情報が世界を分断するのに利用されるのを見るのは残念だ」と説明した。

これに対しツイッター社のCEOイーロン・マスクは、「あなたの音楽は大好きだ。復帰を願っている」とラブコールを送りつつも、「特に懸念している誤情報はある?」と逆質問を投げかけた。

ツイッターは先月、新型コロナウイルスの誤情報に関するポリシーの適用を終了すると発表。「誤解を招く情報の規定は適用しない」としていた。同ポリシーは、パンデミック中の2020年に制定されたもので、Foxニュースによると、当初コロナに関する「信頼できるソース」と矛盾する投稿を禁止した。 その後、ワクチンに関する「有害または誤解を招く」コンテンツが含まれる投稿を削除するという規定が加えられた。

ネットでは、エルトンの決断に落胆する声が多数投稿されている。

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ミュージシャンFives Times Augustは、「あなたがワールドワイドな独裁に直面していながら、ここ数年間沈黙を貫いてきたこと」を残念に思っていると述べ、「真のロックンローラーのように、エスタブリッシュメントに対抗する機会がありながら、レジームに加わった」と批判。エルトンや追従するアーティストは「恥ずべきだ」とコメントした。

DJのLangeは、「ロックダウンは子供に害を及ぼす」と主張したスタンフォード大の医師のアカウントが、シャドウバンされていたことに言及。「誤情報」とは、ロックダウンについて科学的な議論を行おうとした医師のことかと尋ね、「彼は正しかったことが証明された」とツイートした。

このほかに「70年代のエルトン・ジョンだったら、検閲に立ち向かっていただろう」「”誤情報”を拡散しているポッドキャスター、ジョー・ローガンと巨大な契約を締結しているSpotifyはやめないの?」「あなたが10年間”さよならツアー”を行なっていることを考慮すると、来週ツイートを再開する確率は五分五分だ」などの皮肉が投稿されている。

なおエルトンのほか、ウーピー・ゴールドバーグや、モデルのジジ・ハディッド、俳優のアレックス・ウィンター、ジム・キャリー、脚本家のションダ・ライムズ、映画監督のケン・オリン、歌手のサラ・バリレスらが、マスク氏の買収に不満を示し、アカウントを非公開にしたり、更新を停止している