「米メディアは白人とアジア人に差別的」イーロンマスクが非難、差別発言で掲載打ち切りの風刺漫画家を擁護

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イーロン・マスク氏は26日に投稿したツイートで、現在の米国のメディアは白人とアジア人に対して差別的だと主張した。

ツイートは、著名な風刺漫画家が差別的発言を理由に新聞各社から掲載を打ち切られた騒動に言及したもの。マスク氏は、ユーザー名「Monitoring Bias」が、一連の問題を扱った記事をシェアした投稿に返信する形で「メディアは差別的だ」と投稿し、さらに「長い間、アメリカのメディアは非白人に対して差別的だったが、今は白人とアジア人に対して差別的だ」と主張。「同じことが、アメリカのエリート大学や高校でも起こった。おそらく彼らは人種差別主義者にならないようにできる」と続けた。

掲載を打ち切られたのは、1989年にスタートしたサラリーマンを題材にした漫画「Dilbert(ディルバート)」の作者スコット・アダムス氏(65)で、同氏は22日に公開したYouTube動画で、調査会社ラスムッセンの実施した世論調査をもとに、黒人を「ヘイトグループ」であるとし、白人は黒人から離れるべきだと主張した。

ラスムッセン・レポートの報告では、世論調査の「白人であってもOKか?」との質問に、黒人の53%を含む72%が賛成を示した。

アダムス氏は、47%の黒人回答者が賛成しなかった点を挙げ、「黒人の半数近くが白人をよく思っていないのならば、それこそヘイトグループだ」と主張。「私の白人への最善のアドバイスは、黒人の人々から早く離れろということだ….これは修正できない」などと語った。

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一連の発言を受け、ニューヨークタイムズ、ワシントンポスト、ボストン・グローブ、USA Todayを含む数百媒体を展開するガネットなど、新聞各社が次々と掲載中止を発表した。

こうした事態にアダムス氏は、自分の論点は「すべての人を一人の人間として扱う(差別しない)。 あなたを尊重しないグループは避けなさい」の二つだとし「これを悪いアドバイスだと思うか?」と自らの発言を擁護している。

マスク氏は当初「彼らはいったい何に文句をいっているのか?」と素朴な疑問をツイート(現在は削除)したが、状況を理解したようで、改めて今回のツイートを投稿するに至った。