「自ら居場所さらした」イーロン・マスクのW杯決勝戦ツイートにツッコミ殺到

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ツイッター社のCEOイーロン・マスク氏が18日、カタールで行われたワールドカップ決勝戦の様子を現地からツイートしたが、ネットでは「セルフ・ドキシングだ」と揶揄する声が相次いだ。

マスク氏は数日前、「ドキシング(他人の現在の位置情報をさらす行為)」を禁止するルールを設け、ジャーナリストなどのアカウントを一時的に凍結していた。

マスク氏は14日、自身のプライベートジェットの飛行記録をツイッターに投稿していた大学生ジャック・スウィーニーさんに対し、ドキシングを行い「物理的な安全基準に違反する」として、運用していた全てのアカウントを停止した上、提訴の構えを見せた。

15日には、CNNやワシントンポスト、ニューヨークタイムズ、MSNBCなどの記者のアカウントを、ドキシングで次々と凍結したが、報道に対する抑圧行為と批判が殺到。これらのアカウントは翌日、マスク氏自らユーザーに意見を募った結果を反映する形で復帰している。

マスク氏のW杯からのツイートに、ネットでは「自らリアルタイムで位置をシェアしているの?」「7日間アカウントを停止すべき。ルールはルール」「位置情報をさらしたとして、自分を凍結するべきだ」と矛盾を指摘する意見や、ツッコミが投稿される一方で、「自分でさらす分には問題ない」とマジレスするユーザーも。

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ちなみにドキシングのルールが、どの範囲まで許されるのかは不明だ。現地テレビ局は、マスク氏がルサイル・スタジアムに入る姿を生中継で伝えており、その様子を記者がツイートしている。

デイリーメールは試合中、マスク氏とトランプ前大統領の娘婿で元上級顧問のジャレッド・クシュナー氏が、並んで試合を観戦する姿を掲載した

現地カメラマンが撮影したマスク氏の写真をラバーン・スパイサー氏がシェアしたことに対し「ドキシングだ」と指摘する声や、「スタジアムにいるジャーナリストや観客は、彼がいたことをツイートすると垢バンされるぞ」といった皮肉も投稿されている。