「大ブーイング」ツイッター本拠地でイーロン・マスクにリベラル派の洗礼

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サンフランシスコで開催されたデイヴ・シャペル(Dave Chappelle)のコメディーショーに、サプライズで登場したツイッターのCEOイーロン・マスク氏が、観客から大ブーイングを浴びる場面があった。

マスク氏は「I love Twitter」と書かれたTシャツとジーンズといったラフな姿で登壇。SNSに投稿された動画には「地球上で最もリッチな男だ」と紹介を受け、観衆に向かって両手を上げると、拍手に混じってブーイングやどよめきが起きる様子が撮影されている。

シャペルは「観客の中に、あなたがクビにした人がいるようだ」とジョークで観客を沸かせ、「ブーイングをしているのは、みんなひどい席にいる奴らだ。そっちの方から聞こえる」などと話し続けた。

マスク氏が「招待ありがとう」と伝えると、シャペルは「おい、冗談言うな。この機会を逃さないぞ。火星で最初にコメディクラブをやるのは、私にすべきだ。商談成立だな」と事業提携の話を持ちかけた。

この間もブーイングを浴び続けたマスク氏が「僕も何か言うべき?」と尋ねると、シャペルは「お前は何も言うな。この瞬間が台無しになる。この音が聞こえるか?これは迫り来る社会不安の音だ」と観客を煽った。

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サンフランシスコは、ツイッターが本社を置く全米屈指のリベラル都市。支持政党を民主党から共和党へと鞍替えしたマスク氏に、ブーイングが浴びせられるのも仕方ないだろう。さらに現在、自身が指揮する「ツイッター・ファイルズ」では、ジャーナリストらが、旧体制のツイッターのリベラル寄りの体質を示す証拠を次々と明らかにしている。