飲酒運転のブルース・スプリングスティーン不起訴に。トランプ氏息子「リベラル特権」と非難

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飲酒運転を含む複数の罪で起訴されたロック歌手ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)氏(71)が24日、不起訴処分となった。

昨年11月14日、地元ニュージャージー州サンディフックのゲートウェイ国立公園で、飲酒運転および危険運転、立ち入り禁止区域内で飲酒をしたとして起訴されていた

バーチャルで行われた審理に出席したスプリングティーン氏は、国立公園の飲酒禁止区域で、テキーラのスモールショットを2杯摂取したことを認めた。同氏には、540ドルの罰金が命じられた。

検察は不起訴の理由として、スプリングスティーン氏の血中アルコール濃度は0.02で、州の法定基準(0.08)をはるかに下回っていたとしている。

検事補の説明によると、スプリングスティーン氏は、森林警備隊員にバイクの停車を命じられた際、アルコール濃度を測定する予備検査を拒否していた。なおこの検査は、法律上義務付けられていないという。
スプリングスティーン氏はその後、駐在所に移動し、法的に義務付けられている呼気検査を受けたという。

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ニューヨークタイムズは11日、公園局の警察官による報告書によると、スプリングスティーン氏は「アルコールの強い匂い」がし、「目はとろん」とした状態だったほか、「前後に揺れているのが見た目で分かった」と記載されていたと報じていた。

不起訴処分を受け、トランプ氏の長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏はツイートで「これは白人特権だ。しかしわれわれは、これがリベラルの特権であることを分かっている」と非難した。

なお、スプリングスティーン氏は7日、初めてスーパーボウルの広告に出演した。2分間のジープ「The Middle」のCMで、分断された米国の再結束を訴える内容となっていた。

ジープは飲酒運転で逮捕された報道を受け、CMはYouTubeから一時取り下げられた。不起訴処分の後、CMは再投稿されている。

また23日にはオバマ元大統領とSpotifyでポッドキャストの新番組「Renegades: Born in the USA」を開始した。2人は2008年の選挙キャンペーンで知り合って以来、友情を育んできたという。