エリザベス女王がトランプ氏に栄誉称号授けた説、真相は?

8日に96歳で死去したイギリスのエリザベス女王が生前、トランプ前大統領に密かに称号を授けていたという噂がネットで広がり、話題になった。

正確に言うと、噂は、トランプ氏がトゥルース・ソーシャルのアカウントの投稿で、授かったことを打ち明けたとするもので、投稿のスクリーンショット風の画像とともに拡散されている。

あるユーザーがツイッターにシェアした画像には、トランプ氏のアイコンとアカウント名に、「誰にも話したことがないが、彼女は個人的にナイトの称号を私に授けた」と書かれている。このユーザーは「アデロール(主にADHD治療に使われる向精神薬)を飲みすぎるとこうなる」と、コメントをつけてシェアしていることから、噂を信じていないことがうかがえるが、投稿はまたたく間に拡散し、いいねが4.5万件、リツイートは4,500回を超えている。

また別のユーザーはツイッターで、「トランプ氏はエリザベス女王が自分に非公式にナイトの称号を与えたと主張している。MSNBC」と、この噂をニュース専門チャンネルMSNBCの報道であることを匂わせるコメントを投稿。このツイートも4万を超える「いいね」がつくほどの注目を集めている。

ちなみに、ナイトの称号を授かった歴代大統領は、アイゼンハワーとレーガン、父ブッシュの3人だが、「女王の絶大なファン」を自認するトランプ氏が希望しても不思議ではない。

結論としては、投稿は捏造であることが判明した。AP通信は調査の結果、同様の投稿はトランプ氏のアカウントに存在せず、ウェイバックマシンのアーカイブにもなかったとしたほか、トランプ氏の広報担当、リズ・ハリントン氏が偽物だとメールで回答をしたと伝えた。

MSNBCについても、同社のホームページには、偽投稿を報じた形跡がなく、過去の放送用スクリプトにも記録はないとしている。