民主党議員 FBI長官にトランプ氏の捜査要求、ジョージア電話巡り

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トランプ大統領がジョージア州高官に電話で話した内容に関し、民主党下院議員が、クリストファー・レイFBI長官に犯罪捜査を開始するよう書簡で要求したことがわかった。NBCニュースが報じた。

テッド・リュウ下院議員(カリフォルニア)とキャスリーン・ライス下院議員(ニューヨーク)議員は書簡で「下院議員かつ元検察官として、われわれはドナルド・トランプは多くの選挙犯罪を教唆または共謀したものと考える」と主張。「大統領に対して直ちに犯罪捜査を開始するよう求める」と伝えた。

ワシントンポスト紙は3日、トランプ氏がジョージア州のラッフェンスパーガー州務長官(共和党)との電話で、敗北を覆す票を見つけるよう働きかけたと報じた。

同紙が公開した録音テープでは、トランプ氏はラッフェンスバーガー州務長官に対して「ジョージア州の人々は怒っている。国民は怒っている….わかっていると思うが、君が再計算をしたと言ってもなんら問題はない」と述べた。

続いて、票が裁断されたり、投票機の部品が不正に取り替えられたなど、根拠のない主張を述べつつ、ラッフェンスパーガー州務長官は不正を許したと批判し、「私が求めているのは、単に11,780票を見つけたいということだ」と話した。

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ジョージア州では、再集計を3度実施した結果、バイデン氏が11,799票差でトランプ氏に勝利している。

会話の途中、トランプ氏が法的責任をちらつかせる場面も録音されている。

一方、ラッフェンスパーガー州務長官は、トランプ大統領の主張は、すでに誤りが証明された陰謀論に基づいたものだと否定。「大統領。あなたの主張、あなたの持っているデータは間違っています」と指摘する様子が録音されている。

リュウ議員とライス議員は「トランプ氏が行った選挙詐欺の証拠は、今や白日の下にさらされている」と説明。「十分な事実に基づいて、われわれはトランプ氏への捜査を実施するよう犯罪の連絡を行なっている」とレイ長官に伝えたという。

このほか、アレクサンドリア・オカシオ・コルテス下院議員(ニューヨーク 民主党)は3日、トランプ氏の行動は「弾劾に値する」と非難。民主党上院のナンバー2、ディック・ ダービン議員は、トランプ氏の恥ずべき行いは「犯罪捜査の対象にほかならない」と声明を発表した。