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米左派団体 NATO脱退要求。侵攻の背景に「帝国主義」

米国最大の左派団体「アメリカ民主社会主義者」(Democratic Socialists of America、DSA)は26日に発表した声明で、ウクライナへの侵攻は「国連憲章に対する違反行為」とロシアを批判した上で、紛争の背景には、米国の「帝国主義者の拡大主義」があると指摘した。ニューヨークポスト紙が報じた

DSAは、両国の労働者階級の人々と、反戦デモの参加者、外交手段による紛争解決を求める国家への連帯を表明し、即時停戦とロシア軍の完全撤退を呼びかけた。

さらに「米国がNATOを退き、帝国主義者による拡大主義を終わらせるという、われわれの要求を再び明示する」と主張。今回の攻撃により、「この先の10年が見えてくるだろう」と述べつつ、「新自由主義の失敗は明白で、軍国主義や帝国主義、戦争に基づいたディストピア的な移行を通じて、支配階級が新たな世界を構築しようとしている」と説明。社会主義者には「代替手段を構築する義務がある」と訴えた。最後に、戦争ではなく「階級闘争を」と加えた。

NATO脱退への主張に、民主党の中道派議員からは、非難の声が上がっている。

退役軍人で元下院議員のマックス・ローズ氏(ニューヨーク州)は、声明に「深い憂慮」を示し、「今はNATOとの同盟を強化すべき時」であり、ウクライナへの支援とロシアへの制裁に集中すべきだと主張した。

DSAには、9,000人が所属している。ニューヨークポスト紙によると、会員にはバーニー・サンダース上院議員(バーモント州)や、アレクサンドリア・オカシオ・コルテス下院議員(ニューヨーク州)などが名を連ねている。

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