ニューヨーク市 夜間外出禁止令を解除

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ニューヨーク市のデブラシオ市長は7日、外出禁止令を即時解除すると発表した。禁止令は当初、8日午前5時までとされていた。

外出禁止令は1日、デモに乗じた破壊や略奪活動を取り締まるため、クオモ知事とデブラシオ市長が共同で出した。警察官の配備は、通常の倍の8,000人に増員した。
同日も広範囲で略奪行為が発生したため、デブラシオ市長は翌日、開始時刻を4時間前倒し、午後8時以降の外出禁止を命じた。

禁止令の施行後、略奪行為などは著しく減少した。一方で、夜間にデモを行っていた人々が、禁止令を理由に逮捕されるケースが相次いだ。この中にはデリバリーやジャーナリストなど、禁止令が除外されていた人も含まれた。
市議会議長や市政監督官、ニューヨークタイムズの編集委員会、人権団体などはは、行きすぎた取り締まりだとして、市や警察の対応を非難。市長に禁止令を解除するよう求めていた。

7日、マンハッタンのワシントンスクエアパークから行われたデモは、午後8時を過ぎても「FxxK CURFEW!!(夜間外出禁止令)」の掛け声と共にデモを継続。イーストヴィレッジやチャイナタウン、ソーホーなどを行進した。午後11時ごろ、ヘラルドスクエアのメイシーズ前で、膝をつき黙祷した後、行進を平和裡に終了した。デモ中は、警察官や何十台のもの警察車両が、プロテスターたちの後を追ったが、衝突はなく逮捕者もなかった。

ニューヨークタイムズによると、ブルックリンで行進を続けていたデモ隊も午後11時半、バークレイズ・センターで黙祷の後、声援を上げ解散したという。

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