3月11日より夏時間がスタート

1989
デイライト・セービング・タイム
©mashupNY

米国では、3月11日(日)現地時間の午前2時より、デイライト・セービング・タイム(daylight saving time)がスタートする。

デイライト・セービング・タイムはいつから?

3月の第2日曜日から11月第1日曜の約8ヶ月間で、2018年は3月11日から11月4日の間となる。
3月11日の午前2時に、時計の針を1時間進めよう。携帯やPCなどのデジタル機器は自動的に変更される。

デイライト・セービング・タイム

デイライト・セービング・タイムの歴史と秘密

今年で、導入から100周年を迎えるデイライト・セービング・タイム(DLS)。そもそも何を目的として始まったのか、また体に悪いという噂は本当か?DLSにまつわる歴史や秘密をご紹介。

・第一次世界大戦中の1918年3月19日に、初めて連邦政府によりDLSが施行された。燃料の石炭を節約することを目的に導入されたが、わずか2年で廃止となった。その後、第二次世界大戦中に再び復活。

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・法制化には至らなかったが、18世紀には、政治家のベンジャミン・フランクリン(Benjamin Franklin)は、キャンドル代を節約するため、民衆に昼間働き、夜間は眠るよう推奨していた。

・1970年代の石油危機の間には、連邦議会は州に1974年1月から翌年4月までの間、年間を通じてDLSを実施するよう指示した。

・連邦政府は、1996年に統一時間法(Uniform Time Act of 1966)を可決。現在タイムゾーンやDLSを管轄するのは、アメリカ合衆国運輸省(U.S. Department of Transportation)。法律の制定当時、発展しつつあった鉄道を全国に普及させるため、全米で時間を標準化する必要があった。

・DLSは連邦法で定められているが、採用していない州もある。ハワイとアリゾナ、アメリカ領サモア、グアム、そしてバージン諸島はDLSを導入していない。
また、インディアナ州の一部は、州全体の法律になる2006年までDLSに従わなかった。

・現在26の州が、年間を通じたDLSの導入を希望している。現在「Sunshine Protection Act of 2018」を提案しているフロリダ州が最初に導入する可能性がある。
同法は、フロリダ州の議会で既に可決され、フロリダ州知事が署名した後、連邦議会で承認されると、1年間を通じてDLSを導入することができる。

・オーストラリアやカナダでは「daylight savings time」と綴られることが多いが、正しくは「saving」と単数形で、全て小文字で綴られるのが正しい。

・1年のうちの8ヶ月間はDLS、そして残りの4ヶ月は通常時間となっており、ヨーロッパが導入しているサマータイムより期間が長い。

・時計の調整を1時間行うことで、体内時計が狂うため、DLSは体に有害だという研究が発表されている。2012年、アラバマ大学は、DLSがスタートした翌日の月曜と火曜日は、心臓発作のリスクが10%上昇するとし、DLSと健康の関連性に関する研究結果を発表した。逆に終了する11月には、リスクは10%減少するという。