小学1年生にマスターベーション?NYエリート進学校の性教育に保護者ら苦情

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マンハッタンにあるエリート進学校ドルトン・スクール(The Dalton School)で、昨年秋、マスターベーションに関する内容を含む、性教育の一年生のカリキュラムを巡って、父兄から苦情が寄せられていたことがわかった。ニューヨークポスト紙が報じた。

学校側は、苦情は保護者の「小集団」から寄せられたとしており、誤解に基づくものだと説明している。

問題の授業は、「ヘルス&ウェルネス」教師のジャスティン・アン・フォンテ(Justine Ang Fonte)氏が教えたもので、6歳の子供たちの授業の一部で使用されたビデオアニメには、男の子と女の子が大人のキャラクターと性器に触れることを話し合う場面がある。

「ペニスが時々大きくなって、上に向くのはなぜ?」と尋ねる男の子に、大人は「それは勃起と呼ぶのよ」と説明。続けて男の子が「時々、気持ちが良いから自分のペニスに触るんだ」と話すと、女の子が「たまに、お風呂に入ったり、お母さんにベッドに寝かしつけれるとき、私も触るのが好きなの」と打ち明ける。

大人は結論で「体の一部がどのように感じるか、触ることはOKだけど、プライベートでするのが最善よ」と教える。

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フォンテ氏は親たちに、クラスでは「マスターベーション」という言葉を使用しておらず、公の場で性器に触れないよう教えたものだと述べ、安心するよう話したという。

フォンテ氏はこのほかのカリキュラムでは「同意」について教えているという。ある親は、子供たちを虐待から保護するために同意の概念について教えるのは価値があると認めている一方、別の父兄は、親や祖父母でさえ、許可を得ないで子供たちに触れるべきではないと教えるのは、行き過ぎだと批判している。

また出生児における性別の決定や性自認、性表現についても一年生に教えているという。ある親はポスト紙に「子供達は、性同一性に関して5つ以上の授業を受けている。純粋な洗脳だ」と話したという。

ポスト紙は先週、フォンテ氏が、別のエリート進学校「コロンビア・グラマー・アンド・プレパラトリー・スクール」(Columbia Grammar and Preparatory School)で「ポルノリテラシー」と称した授業をジュニア年の生徒に教えていたと報じた。

授業では、露骨な表現を含んだスライドを使用し、いかにポルノが男性の3つ大きな脆弱性」に対応しているのかや、同性愛者の男女に比べて異性愛者の女性がオーガズムに到達することが少ないことを示した「オーガズムギャップ」の統計、ポルノと芸術の境を考察するために部分的に縛られた裸の女性の写真を提示するなどしていた。またプレゼンテーションの中で「クリームパイ」「アナル」「ギャングバング」「ステップマム」など、2019年に最も検索されたポルノ用語一覧を提示していた。

ポスト紙の報道後、同校のWilliam M. Donohue校長は、父兄に宛てたメールで「内容とトーンは、わが校の哲学を代表するものではない」と不適切だったことを認め、経験を今後に活かすつもりだと伝えた。

一方、ドルトンの広報担当者は同紙に対する声明で「これらのビデオは、全国的に認められた方法と基準に沿っている」としつつ「健康のカリキュラムを常に審査して、内容が発育上適切であることを確認し、必要に応じて適宜調整をはかる」と回答している。