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クオモ氏のエミー賞剥奪にSATCスターがチクリ

ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」のミランダ役でお馴染み、女優シンシア・ニクソンのクオモ氏批判が止まらない。

24日には、「私とアンドリュー・クオモの違い?どちらも知事ではないってこと。でも私にはまだエミーがあるわ」とツイート。セクハラ問題で辞任した上、「国際エミー賞」まで剥奪されたクオモ氏に皮肉を述べた。

国際テレビ芸術科学アカデミーは同日、クオモ氏に与えた賞を取り消すと発表した。同組織は声明で「ニューヨーク司法長官の報告書と、これに続くアンドリュー・クオモの知事辞任を踏まえた」と説明している。

なおクオモ氏が「国際エミー賞」を授かったのは昨年秋。「パンデミック時のリーダーシップと、テレビを上手く活用し、世界の人々に情報を届け、不安を和らげた」ことが受賞の理由だった。賞は「文化の違いを超え、人類に共通する人間性に到達した個人や組織に贈られる」とされており、これまでアル・ゴア元副大統領、オプラ・ウィンフリー、スティーブン・スピルバーグが受賞している。

一方のニクソン氏は、2004年に「セックス・アンド・ザ・シティ」でコメディ・シリーズ部門助演女優賞を獲得。2008年には「LAW & ORDER:性犯罪特捜班」で、ドラマ・シリーズ部門ゲスト女優賞に輝いた。

クオモ氏とニクソン氏のバトルは2018年に遡る。ニクソン氏は、同年のニューヨーク州知事選の民主党予備選に、クオモ氏の対抗馬として名乗りをあげた。
政策の目玉に嗜好用マリファナの合法化を掲げつつ、クオモ政権の腐敗や、職場におけるセクハラへの対応をめぐる問題について厳しい批判を展開。有権者に「偽善的な知事を再選させるべきではない」などと訴えた。

残念ながら、予備選挙ではその知名度を生かし切れず、投票率30%以上の大差で敗退した。

クオモ氏が辞任を表明した10日、ニクソン氏は、リンジー・ボイラン氏などセクハラ被害を訴え出た女性たちと、調査を主導したレティシア・ジェームズ州司法長官に感謝を述べた上で、「ニューヨークにとって素晴らしい日」とツイート。一方で「説明責任を求めることの始まりに過ぎない」と主張し、弾劾をして公職への復帰を禁じるなど、厳しい対応を求めた

なおエミー賞の剥奪を巡っては、「そもそも与えるべきではなかった」と受賞そのものに批判的な意見のほか、「会見で命が救われたのは事実」「キャンセル・カルチャーだ」などクオモ氏を擁護するコメントなど賛否両論の意見が入り乱れている。

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