シンシア・ニクソン 嗜好用マリファナ合法化を支持

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3月に、ニューヨーク州知事選の民主党予備選挙への立候補を表明している女優のシンシア・ニクソン(Cynthia Nixon)氏は、ツイッターに投稿した動画で、「ニューヨーク州は嗜好用マリファナを合法化するべきである。」と自身の考えを明らかにした。

合法化を支持する理由として、ニクソン氏は人種間の不平等に言及。「白人と有色人種のマリファナの使用率は、ほぼ同等であるにもかかわらず、ニューヨークでマリファナで逮捕される人の80%が黒人またはラティーノである。」と述べ、「白人にとっては長い間、事実上合法であり」、「すべての人々にとって合法とするべきではないか」と考えを述べた。また、嗜好用マリファナを合法化することで、数億ドルの税収が生まれるほか、州の農業に新たな機会をもたらす、と合法化のメリットを訴えた。

さらに、ニューヨークのようなリベラルな州において、嗜好用マリファナは今頃議論の俎上に載せるべき問題でもない、と州政府の対応を批判した。

現職のアンドリュー・クオモ(Andrew Cuomo)州知事は、2014年に医療用大麻を合法化したが、嗜好用については反対の立場をとってきた。現在は、マサチューセッツなど他州で合法化される流れを受け、ニューヨーク州で合法化した際の影響を調査するパネルを発足するなど、検討の姿勢を示している。

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2017年11月にエマーソン大学(Emerson College)が発表した調査では、ニューヨーク州の62%の有権者が、マリファナの合法化を支持すると回答している。

興味深い政策という専門家も

民主党の政治コンサルタントで、両候補者の顧問ではない、ブルース・グローリー(Bruce Gyory)氏が、ニューヨークタイムズに語ったところによると、ニクソン氏が、初めての政策として、マリファナの合法化を選び、マリファナの逮捕に関する人種問題を重点を置いたのは、クオモ知事を支持するアフリカ系アメリカ人に、彼女の存在を認識させたとしている。
この問題を突き詰めることは、若いマイノリティだけでなく、若い先進的な有権者にもアプローチできる可能性があるとし、この政策が投票の動機となるかは不明だが、大変興味深い問題を選択したと述べている。

ニクソン氏の立候補発表前の3月、シエナ大学が行った支持率調査では、クオモ知事66%に対しニクソン氏は19%となっている。
グローリー氏は、前回の民主党予備選挙では、全く無名の候補者が予想外に多くの票を獲得した例を挙げ、クオモ知事のみに支持が集中する選挙は、前回同様に厳しい戦いに直面する可能性もあるとしている。

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