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ワクチン完成は「悪いニュース」NY州知事 トランプ政権の配布計画に懸念

製薬大手ファイザーは9日、現在開発中のワクチンについて、感染を防ぐ有効率が治験で90%以上を超えたと発表。今月中にも米当局の承認を求める見通しを示した

ニューヨーク州のクオモ知事は同日、米ABCの番組グッドモーニングアメリカで、ワクチンの完成について「良いニュースでもあり、悪いニュースでもある。良いニュースは、ファイザーの治験は良さそうで、間も無くワクチンを接種することができる。そして悪いニュースは、ジョー・バイデンが政権に就く2カ月前だということだ」と述べ、トランプ政権による配布計画に懸念を示した。

続けて「ワクチンの配布計画は非常に重要で、コロナ発生以来、最も大掛かりな作業となる。これに集中するため、全米で7カ月にわたって1億2,000万回の検査を行ってきた。3億3,000万のワクチンを、おそらく2回接種する必要がある。ニューヨーク州ではこれまでに1200万回の検査を行ってきたが、今後2000万のワクチンを接種する必要がある」と語った。

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「トランプ政権のワクチン計画には欠陥があると思う。彼らは過去から学ばない」と述べ、民間のプロバイダーを通じたワクチンの配布は、「コロナが最初に襲ったコミュニティの人々が除外される恐れがある」と述べた。

現在ワクチンは病院や、CVS・ライトエイド・ウォルグリーンなどのドラッグストアでの配布を予定している。クオモ氏は、新型コロナで大きな影響を受けた低所得のコミュニティは「ヘルスケア砂漠」と呼ばれており、医療機関やドラッグストアが不足しているため、ワクチンの配布が後回しになる可能性があると懸念を示した。

全米知事協会の議長を務めるクオモ氏は、トランプ政権のワクチン計画について50州の知事と協議を実施していると明かし「損害が発生する前に修正または、停止する」可能性があると示唆した。

クオモ氏は「科学にフォーカスし、検査データを非政治化する」ことが重要だが、トランプ氏は「科学者に耳を傾けるのと真逆のことを行ってきた」と指摘。「(バイデンの就任まで)2カ月間あるが、ワクチンの予防接種をトランプ政権が計画した通りに進めることはできない。バイデンはそれを2カ月後に停止することはできないからだ」と述べ、現政権下でのワクチン配布に疑問を呈した。

現在全米で新型コロナの感染者数は増加しており、1日の新規感染者数は13万人以上となっている。ニューヨーク州でも増加傾向にあり、前日の感染者は3,144人、陽性率は2.82%だった。

このほか、ウィルスを制御するためにマスクの着用の義務化や、検査による隔離、データに基づく活動制限などを実施することが重要だと主張した。

なおクオモ氏は10月にも、米疾病対策センター(CDC)や食品医薬品局(FDA)の承認が得られらたとしても「懐疑的であるべきだ」と主張。ニューヨーク州では、医師のグループや医療専門家にワクチンを審査させると述べ、安全性と信頼性が確認された後に配布すると語っている

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