NY州、4月より国内旅行者への隔離終了。市長は懸念を表明

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ニューヨーク州のクオモ知事は11日、他州からニューヨーク州を訪れる国内の旅行客に関して、4月以降、隔離を不要にすると発表した。州保健局は、追加の予防措置として、引き続き隔離を推奨するとしている。

海外からの旅行客には、引き続き隔離を義務付ける。全ての旅行者は「トラベラーヘルスフォーム」への記入が必要となる。またマスクの着用や、ソーシャル・ディスタンスの遵守が求められる

海外旅行客は、出発から3日以内に新型コロナウイルスの検査結果を取得し、到着後は、3日間の自主隔離が必要となる。4日目に再び新型コロナウイルスの検査を受け、陰性の場合、隔離を終了することができる。検査を受けない場合は、10日間の隔離が求められる。

クオモ氏は声明で、感染者の減少やワクチン接種者の増加により、「パンデミック後の新たな世界で、経済を再開し、新ノーマルへと移行が可能となった」と述べた。

クオモ氏の判断に対し、デブラシオ市長は「ニューヨーク市は、州の人口の43%を占める」にもかかわらず、「事前に相談はなかった」として不満を示した。ニューヨークのパンデミックの大きな要因の一つは、「外部からウィルスが持ち込まれたことだ」と指摘し、懸念を表明した。

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また公衆衛生に関する市の顧問、Jay Varma博士は、最近のニューヨーク市での新規感染者の51%が、従来型よりも感染力の強い「変異株」によるものだとし、慎重を期すことが重要だと語っている。