「ブラウスの中に手を」クオモNY州知事、6人目のセクハラ詳細明らかに

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オールバニータイムズユニオンは10日、ニューヨーク州のクオモ知事の6件目のセクハラ疑惑の詳細を報じた。

告発した女性は、州職員で名前を明かしていない。事情を知る人物によると、63歳のクオモ氏より、かなり年下だという。女性は昨年12月末、携帯の技術的なトラブルを修理して欲しいと、クオモ氏からオールバニーにある知事官邸に呼び出された。2階にあるドアの閉まった部屋でクオモ氏は、ブラウスに手を入れ、体を撫で始めたという。女性は止めるよう伝えた。
クオモ氏は、この女性の気をひくための行為を繰り返しており、触れたのはこの日が初めてではなかったという。
オールバニータイムズは、これまでの申し出の中で最も深刻で、軽罪の性的暴行容疑となりうる行為だと指摘している。

元側近のリンジー・ボイラン氏が先月24日、Mediumの投稿で、クオモ氏によるセクハラを訴え出た後、クオモ氏は3日の記者会見で「これまで女性に不適切に触れたことはない」と疑惑を否定した。女性はこの主張を聞いた後、取り乱し、上司にセクハラを受けたことを明かした。女性は知事室に対し、正式な申し立ては行っていないという。

10日、6人目のセクハラ疑惑が報じられた直後、クオモ氏は電話会見で「不適切に触れたことはない。これまで不適切な勧誘をしたことは一切ない」と繰り返した。州司法長官による調査中だとして、詳細については控えると述べた。

レティシア・ジェームズ州司法長官は8日、元ニューヨーク州南部地区連邦検事局の検事長代理のジュン・キム(Joon Kim)氏と、雇用法を専門とするアン・クラーク(Anne Clark)氏2名の外部弁護士を雇い、クオモ氏に対するセクハラ疑惑を調査すると発表している。

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老人ホームの死者数を隠蔽した疑惑に加え、セクハラの告発が相次いでいることを受け、州議会上院トップのアンドレア・スチュワート・カズンズ(Andrea Stewart-Cousins)議員(民主)とカール・ヘイスティ(Carl Heastie)議長は7日、それぞれクオモ氏に辞任を求めた。9日には、ベテラン下院議員のリチャード・ゴットフリード(Richard N. Gottfried)氏(民主)も辞任を要求した。

Foxニュースによると、ニューヨーク州議会下院では、これまでに33人の議員がクオモ氏の辞任を(民主27人、共和6人)、43人が弾劾裁判(民主9人、共和34人)を訴えている。