コロナ失業給付2億円をなりすまし詐欺、札束をSNSに投稿。8人組を起訴

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米連邦捜査当局は18日、他人の個人情報を使って、パンデミック関連の失業保険給付金200万ドル(約2.2億円)を不正に受け取ったとして、ニューヨーク市在住の男8人を起訴した。

被告人の年齢は17歳から25歳で、6人が身柄を拘束されたが、残り2人は、逃走中だという。

ニューヨーク州では、パンデミックの失業保険給付の申請を電話またはオンラインで受け付けている。受給方法は、銀行振込またはデビッドカードから選択できる。デビッドカードは、州とパートーシップの元、KeyBankが発行。対象者に郵送される。

ニューヨークポストによると、8人は、昨年6月から今年4月までの間、100枚以上の他人名義のKeyBankのデビッド・カード使用して、ブルックリンやクイーンズにある銀行のATMで現金を引き出していた。さらに、100ドル札の束を手に持ち、SNSに投稿するなどしていた。

拘束されたブライアン・アブラハム(Bryan Abraham)被告(18)は、昨年も、同様の手口で2度逮捕されていた。

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最初は、昨年8月にATMから出てきたところを拘束された。この際、KeyBankのデビッド・カード8枚と9,470ドルを手にしていた。この翌月に逮捕された際には、デビッド・カード14枚と2万ドル以上の現金を所持していた。

裁判所に提出された資料によると、50件以上の失業申請が、アブラハム容疑者の自宅の住所を使用して申請されていた。

6人はブルックリンの連邦裁判所に出廷した後、7万5000ドルの保釈金を支払い釈放された。