新型コロナウイルスの感染が急拡大しているニューヨーク州では17日、前日の検査陽性者数が2万人を超え、過去最高を記録した。
ブロードウェイミュージカルの公演が、相次ぎ中止されるなど、オミクロン株に対する警戒感が高まっている。
#COVID Update:
— Kathy Hochul (@GovKathyHochul) December 17, 2021
-263,536 Test Results Reported
-21,027 Positives
-7.98% Positive
-3,839 Hospitalizations (+74)
-60 new deaths reported by healthcare facilities through HERDS pic.twitter.com/T7ZUVApRGD
ニューヨーク市内でも、3日間で検査陽性率が2倍となり、感染者が急増。
コーネル大学の医師、デブラシオ政権の公衆衛生アドバイザーはジェイ・ヴァルマ(Jay Varma)氏は、検査結果の上昇率を示しつつ、「これまでに見たことがない」と危機感を示した。
ヴァルマ医師のデータでは、9日に3.9%だった陽性率は、12日には7.8%へと上昇している。別のツイートでは、オミクロン株が免疫を回避できる可能性があると指摘した。
Um, we’ve never seen this before in #NYC.
— Jay Varma (@DrJayVarma) December 16, 2021
Test positivity doubling in three days
12/9 – 3.9%
12/10 – 4.2%
12/11 – 6.4%
12/12 – 7.8%
Note: Test % is only for PCR & NYC does more per capita daily than most places ~67K PCR/day + 19K [reported] antigen over past few days (1/2) pic.twitter.com/PhxsZq55jn
ミュージカルが相次ぎ再閉鎖
感染者の増加は、観光産業を直撃。ブロードウェイミュージカルでは、開幕したばかりの「MJ」や「ミセス・ダウト」のほか、「ハミルトン」、「ハリーポッター」「ムーランルージュ」などの人気の公演が、ブレークスルー感染によって、中止となった。
ニューヨークポスト紙によると、ムーランルージュは16日、観客を劇場に入れた後、突然、公演中止が発表されるなど、混乱が生じる場面があったという。
さらに、ホリデーシーズンを代表するロケッツのショー「クリスマス・スペキュタクラー」も、ブレークスルー感染が発生。17日に予定していた4回の公演が、中止となった。
デブラシオ市長は、CNNの番組に出演し、「(オミクロン株は)まったく新たなアニマル。より急速に変化するという事実に向き合い、より素早く対応しなければならない」と語った。さらに、ワクチンを接種することで、重症化を回避できる可能性があると述べ、接種を促した。
デブラシオ氏は前日の記者会見で、自宅での簡易検査キットや、KN95マスクの配布、モバイル検査場の拡大などの対策を発表している。