新型コロナ死者数40万人 首都ワシントンやNYで犠牲者の追悼式

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米国では19日、新型コロナウイルスによる累計死者数が40万人を超えた。ジョー・バイデン次期大統領とカマラ・ハリス次期副大統領は明日の就任式を前に、首都ワシントンにあるリンカーン記念堂で犠牲者の追悼式を行った。リフレクティングプールには、400の明かりが灯された。

ハリス氏は「われわれは何カ月もの間、個別に死を悼んできた。今夜共に悼み、傷を癒していきましょう」と呼びかけた。「物理的に離れているかもしれないが、私たちアメリカ人は心では団結している。私の変わることのない希望と祈りは、この試練をくぐり抜け、かけがえのない瞬間を愛しみ、新たな可能性を想像し、お互いがほんの少し心を開くことだ」と語った。

バイデン氏は「癒すためには、われわれは忘れてはならない。それは時につらいことかもしれない。しかし心に刻むことが、私たちが癒すことのできる方法だ。国家として、それが重要だ。それゆえ今日、われわれはここにいる」と語った。

ロイターによると、新型コロナウイルスの死者数はクリスマス以降急増している。今月6日には1日あたりの死者数が初めて4000人を超えた。累計感染者数は19日、2400万人を突破した。

なお追悼式では、ミシンガン州在住の看護師Lori Marie Keyさん(29)が「アメージング・グレース」を歌い、黙祷を捧げた。Keyさんは昨年春、勤務先の病院で、同僚たちに歌う様子が大きな話題となっていた。

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ニューヨークやボストン、シカゴ、サンフランシスコ、サンディエゴなど全米各都市でも、追悼式が行われた。

ニューヨークでは、デブラシオ市長とシャーリーン・マクレイ夫人が自由の女神を背景に、追悼の言葉を述べた。デブラシオ氏は「われわれは途方もない課題に直面してきた。コロナで亡くなった人々を偲ぶと共に、強さと人々の団結がわれわれを勝利に導くことを覚えておかねばならない」と語った。

市内では、自由の女神や市庁舎、エンパイアステートビルディングやワンワールドトレードセンターでも犠牲者を追悼するライトアップが行われた。