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NY市議が市保健局長の辞任要求。新型コロナで「市民に誤った安心感を与えた」

2人の市議会議員が、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を過小評価し、対策を怠ったとして、オキシリス・バーボット(Oxiris Barbot)保健局長の辞任を求める書簡を、デブラシオ市長宛に提出していたことが分かった。ニューヨークポスト紙が報じた。

同紙によると、バーボット博士は小児科医で、元メリーランド州ボルチモアの保健局長。2014年デブラシオ政権入りし、2018年後半に保健局長に昇格した。

ロバート・ホールデン(Robert Holden)とエリック・ウーリッヒ(Eric Ulrich)両市議会議員は「ウイルスの早期封じ込めや、感染速度の緩和に断固たる決断を行わず、対策を講じてこなかったことが、ニューヨーク市をパンデミックの震源地へと導いた。」と非難している。

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1月から中国での感染拡大が報告されていたが、バーボット氏は「ニューヨークの市民への感染リスクは低い。」とし、普段通りの生活を心がけるよう繰り返し主張していた。

ホールデン氏は、「市民に誤った安心感を与えた。わわわれは今、命を代償にしている。」と同紙に語った。

ウーリッヒ氏は、公立学校や公園などの閉鎖も決断時期が遅かったと指摘。「手遅れになる前に、新たな保健局長を任命する必要がある。」と主張している。

2月1日にニューヨーク市で初めて、ウイルスの感染が疑われる患者が報告された。その翌日、バーボット氏は、ジョンソン市議会議長らと会見を開き「地下鉄への乗車を避けたり、ホリデーの計画を変更する理由はない。」と市民に呼びかけた。9日に、マンハッタンのチャイナタウンで、春節パレードは予定通り開催された

3月4日、メトロノース鉄道でウエストチェスター郡からミッドタウンに通勤していた弁護士の陽性が確認された。市内で初めての感染経路不明の患者について、デブラシオ市長は会見で「地下鉄の利用は問題ではない。長期かつ一貫した接触こそが問題だ。」と述べた。公衆衛生上の非常事態の可能性についても「この時点ではその状況に近いとは思わない。」と回答した。
この際、バーボット氏も「日常的な接触で感染しやすいという兆候はない。バスや地下鉄を使用し、普段通りの生活を行うように。」と市民に助言していた。

デブラシオ市長の広報担当者は、市議会議員からの書簡に対し「卑劣なご都合主義の匂いがする。バーボット氏は初日からこの危機を率いてきた。他に代わる人はいない。」と反論したという。バーボット氏の広報担当者も、辞任の予定はないと発表している。

ジョンズ・ホプキンス大学によると、4日夜の時点のニューヨーク市の感染者数は6万3,306人、死者数は2,624人となっている。

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