ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ（Andrew Cuomo）知事の9日の会見によると、過去24時間で新型コロナウイルス（COVID-19）による799人の死亡が確認され、3日連続で最多数を更新した。
新規入院者数は減少傾向
新規入院者数およびICU、挿管患者数は引き続き減少した。感染増加のペースが低下していることについて「われわれの行動の直接的な結果」と成果を述べた。
- ニューヨーク州の感染者数 159,937人（+10,621）
うちニューヨーク市の感染者数 87,028人（+5,225） - 述べ入院者数 18,279人（+200）
- ICU受け入れ数 4,925人（+84）
- 死者数 7,067人（+799）
死者数の増加について、「入院が長期化するほど挿管する割合が高くなる」と説明。感染増加のピークの後に、死者数の増加がやってくることは理解できると述べた。また、死者数の増加に対応できるよう葬儀屋を追加する意向を明らかにした。
今後の見通しについて、州の入院患者数に関するマッキンゼーの予測モデルを示し、入院患者数が5万5,000人から11万人の間になる可能性があると説明。一方、コロンビア大学の最悪のシナリオでは、ニューヨーク市単体で13万6,000人の患者を予測していると述べ、病床数3万6,000床のニューヨーク市に壊滅的な影響を与える可能性があると語った。
病床は9万床を確保
最悪の場合に備える必要があることを強調し、各病院の病床数拡張や臨時病院の設置により、州全体で9万床を確保できたと発表した。
入院患者の増加ペースが平坦化していることについて、「これまですばらしいことを行い、命を救った。なぜならこれらの方針に従ったからだ。」と述べる一方、「方針に従うことをやめた瞬間、元に戻って、天井を突き破る数値を見ることになる。われわれはこれら予測モデルの最も高い数値を処理する準備はないのだ」と警告。感染拡大を防ぐソーシャル・ディスタンス（社会的距離）の徹底を求めた。
昨日に続き、アフリカ系アメリカ人とヒスパニックの死亡率が高いことに触れ、より多くの検査と調査を実施し、原因の究明と対策を講じる意向を語った。
経済活動の再開に関して、大量に検査を実施をし、可能な人から職場に復帰させるなど、早急な検査が経済再開の橋渡しになると述べ、実現に向けて州および政府と取り組みをしていると述べた。また、回復患者の血漿を用いた治療の開発のため、回復した人々に血液の提供を呼びかけた。
（詳細：www.nybc.org/cpdonor）