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NY州、自宅待機を5月15日まで延長。死者数は1.2万人超

ニューヨーク州のクオモ知事は16日、必須事業以外の社員の在宅勤務やソーシャル・ディスタンスの規定(NY PAUSE)を5月15日まで延長すると発表した。

クオモ氏は、「PAUSEは機能している」と新型コロナウイルス封じ込めの成果が現れていると述べた。その一方、経済再開のためには、感染率をさらに低下させる必要があると主張。PAUSEの延長や、マスクの着用義務付けの範囲を拡大すると発表した。

感染者の減少には、ソーシャル・ディスタンス(社会的距離戦略)と人口密集の緩和により、感染者1人あたりの感染拡大数が1人以下となるのが理想的なシナリオだとしている。中国の武漢はピーク時2.0-3.0だったが、厳格な都市封鎖により0.30以下へと減少したと説明。ニューヨーク州では当初1人につき、1.2-1.45人へと感染が拡大していたが、現在は0.9以下に減少したと述べた。

地域の医療システムの強化を図るため、医療従事者向けのマスクやPPE、人工呼吸器などの医療機器を、必要とされるエリアに配分すると発表。感染拡大が続くニュージャージー州に100台の人工呼吸器を送付すると述べた。

経済再開に関しては、必須度合いが高く、職場や顧客に対する感染リスクが低い分野から優先して事業を開始する計画を明らかにした。

NY州の死者数は1.2万人超

ニューヨーク州のCOVID-19感染者は、8,505人増え222,284人となった。24時間の死者数は、過去10日で最も少ない606人(医療機関577人、老人ホーム29人)となり、累計死者数は12,192人となった。クオモ氏は「依然として悲劇的な人数だ。」と語った。

現在の入院者数は18,335人で、昨日の17,735人から減少した。新規入院者数は1,996人で、3日間平均の入院者数やICU患者数、人工呼吸器の挿管患者数も、引き続き減少している。

ニューヨーク州では1カ月間で、全米最多の50万件の検査を実施してきたが、1,900万人の人口、900万人の労働者を抱えるニューヨーク州では少ないと述べ、連邦政府の支援を訴えている。

クオモ氏は昨日、ソーシャル・ディスタンスの確保が困難な食料品店など、公共の場におけるマスクやフェイスカバーの着用を義務づけると発表した。
さらに公共交通機関やタクシーなどの乗車時も、予防策として着用を命じると発表。これらには、運転士や運転手も含まれる。また、2歳以上の子供にも着用を求めた。規定は、明日午後8時から施行される。

トランプ大統領も同日、経済活動の再開に向けた新ガイドライン「Opening up America Again」を発表した。ガイドラインの効力について、「知事は州の様々な状況に合うようにアプローチを変える権限がある」として、方法や時期について、州に判断を委ねる考えを示した。

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