米疾病対策センター(CDC)は21日、多くの人々が集まるハロウィンやディア・デ・ムエルトス(ラテンアメリカ諸国の祭日)、サンクスギビングデーの安全な過ごし方に関するガイドラインを発表した。
ハロウィンといえば、子どもたちが仮装をして、近所の家々を回り「トリック・オア・トリート!(お菓子くれなきゃいたずらするぞ)」と言ってお菓子をもらうのが慣わし。
しかし、このアクテビティは「感染リスクが高い」として控えるよう注意が呼びかけられた。CDCは、家族と共に自宅で過ごし、オンラインでのパーティ参加など、より安全な活動を心がけるよう推奨している。
リスクが高いアクティビティ
- トリック・オア・トリート
- トランク・オア・トリート(家を回るトリック・オア・トリートとは異なり、大きな駐車場に停まっている車から車へ移動してお菓子をもらう。車の持ち主はトランクを飾り付けて子どもたちを待つ。)
- 屋内での仮装パーティーに参加
- 屋内型お化け屋敷に出かける
- 荷馬車やトラクターに家族以外の人と乗車する
- 飲酒や薬物の使用(判断力が鈍り、危険な行動をする恐れがあるため)
- 地域外の秋祭りに出かける
比較的リスクが低い、安全なアクティビティ
- 家族と一緒にパンプキンのデコレーション
- 安全な距離を保ちながら隣人、友人と屋外でパンプキンのデコレーション
- 家の飾りつけ
- スカベンジャーハント(渡されたリストに書いてある様々なアイテムを時間内に集めるゲーム)
- オンラインでの仮装コンテスト
- 家族と一緒にハロウィン映画鑑賞
- 家の中もしくは周辺でお菓子探し
なおコロナウイルスに感染疑いのある人や感染者との濃厚接触の疑いがある人は、リスクの程度に関わらず、対面でのアクティビティに参加したり、お菓子を配ったりしないよう呼び掛けている。
その他の感染防止対策として、家族以外の人と会う場合、最低6フィート(約1.8メートル)の距離を保つこと、常にマスクを着用すること、使用する商品の消毒、こまめな手洗い、飲食物を清潔に保つなど、個人レベルでできる基本的な取り組みも紹介されている。
同ガイドラインは「祭日のイベントを実行する際に遵守しなければならない、州、地方、領土、民族の健康と安全に関する法律、規則を補足するもの」としている。
CDCは、居住地域の感染状況を考慮した上で、イベントの開催計画を進めることを推奨している。
なおニューヨーク市のイベント「ヴィレッジ・ハロウィンパレード」は今月、中止が発表された。
▼昨年のハロウィンパレードの様子