ホームニュースポリティクスイーロン・マスクがツイッタ...

イーロン・マスクがツイッターの筆頭株主に、保守派「トランプのアカウント復活させて!」

米電気自動車大手のテスラのイーロン・マスク最高経営責任者が、ツイッターの筆頭株主になったとの報道を受け、ネットには、トランプ前大統領のアカウントの凍結解除を望む保守派からのマスク氏に期待を示す投稿が相次いだ。

米複数メディアは4日、証券取引委員会に提出された資料をもとに、マスク氏がツイッター社の9.2%の株式を取得し、筆頭株主になったと伝えた

マスク氏は以前からビッグテックによるコンテンツ・モデレーションに批判的で、昨年1月にトランプ氏のツイッターアカウントが凍結された際、「言論の自由の事実上の裁定者としての西海岸ハイテク企業に、多くの人々が非常に不満を抱くことになる」と投稿していた。

トランプ氏は1月6日の議事堂襲撃事件後、さらなる暴力を誘発する危険があるとして、アカウントを永久凍結された。

先月下旬には、マスク氏はツイッターで「言論の自由は民主主義の機能に不可欠だ。ツイッターはこの原則を厳密に遵守していると思う?」とアンケートを実施。200万人近くが投票し、70%が「ノー」と回答したが、これを受け、マスク氏は「ツイッターは事実上の公共の場であることを鑑みると、言論の自由の原則を守っていないのであれば、民主主義を根本的に弱体化させる」「新しいプラットフォームが必要?」と連投した。

マスク氏のこの投稿に、独自SNSの開発を検討するのではないかとの憶測が流れる一方、保守派の一部からはツイッターの買収を呼びかける声も上がっていた。

NBCニュースは、マスク氏の株式取得の届出について「株式の売買を最小限に抑えることを目指す長期投資家であることを意味する受動的投資」と説明しつつ、最近のコメントを考慮すると、「ある程度の支配権を行使することを考えている可能性もある」と指摘している。

保守派から声援

マスク氏の真意は不明だが、ツイッターの「検閲」に批判的な保守派やトランプ支持者からは、マスク氏に期待する投稿が相次いだ。

ローレン・ボーバート下院議員(共和党 コロラド州):「イーロン・マスクがツイッターの筆頭株主になった。政治的検閲を撤廃する時だ。トランプを復活させて!」

公職に就く前、Qアノンを支持していたと批判のあるマージョリー・テイラー・グリーン下院議員(共和党 ジョージア州)は「新たな過半数株主は、ツイッターに言論の自由を取り戻すか?」と先走り気味のコメントを投稿した。

さらにトランプ政権下の財務省で広報次官補を務めたモニカ・クロウリー氏は「彼は政治的検閲をやめ、幅広い企業改革、トランプの復活を要求するべきだ」とツイート。カリフォルニア州から下院議員に立候補し、マイケル・フリン元大統領補佐官の支持を取り付けているというエロール・ウェバー氏は「このプラットフォームにかつての栄光を取り戻す時。第1ステップはトランプ大統領を戻すこと。第2ステップはバンされたみんなに二回目のチャンスを与えること。第3ステップは、政治的およびその他の検閲をやめさせることだ」と呼びかけた。

FOXニュースの人気司会者、タッカー・カールソン氏も自身の番組で取り上げ、世界一の大富豪のマスク氏がツイッター株を投資目的で買ったとは考え難いと主張。「ツイッターを言論の自由のプラットフォームに変える敵対的買収の第一歩となりうるか?どうやらそのように見える」と期待を語った。

さらに、「イーロン・マスクは正統派の保守派ではない」としつつも、以前、マスク氏がWokeカルチャーを「分断的で排他的、憎悪に満ちている」と批判した動画クリップを放送した上で、「このように話すCEOが、米国最大のコミュニケーションプラットフォームを奪う可能性があるという事実は、嬉しい知らせだ。本当の祝福だ」と視聴者に語りかけた。

TOP STORIES