「ベルリンの壁の崩壊だ」イーロン・マスクのツイッター買収に保守派から歓迎の声

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    イーロン・マスク氏とツイッター社の買収取引が完了したことで、保守派からは歓迎の声が上がっている。マスク氏はこの日、パラグ・アグラワル最高経営者(CEO)とネッド・シーガル最高財務責任者(CFO)、法務部門のトップ、ヴィジャヤ・ガデ(Vijaya Gadde)氏らの幹部を解雇した。

    保守派の政治団体「ターニングポイントUSA」の共同創設者チャーリー・カーク氏は28日、自身のポッドキャストチャンネル「The Charlie Kirk Show」で、マスク氏をたたえた

    自身の発言は賛否があり、大袈裟に聞こえるかもしれないとしつつ「ツイッターのトップは去った。ツイッターの検閲レジームは全て消え去った」と宣言。ガッツポーズをしながら「まるで国家社会主義(ドイツ)労働者党からのフランス解放だ。ベルリンの壁の崩壊のようだ」と興奮気味に語った。

    さらに、ツイッター経営陣を、ゲシュタポ(ナチスの秘密国家警察)やシュタージ(東ドイツの秘密警察)になぞらえ、「バビロン・ビー(保守系風刺記事サイト)やロバート・マローン(mRNAワクチン「発明」を自負する反ワクチン科学者)、ドナルド・トランプを遮断し、言論を制限した。それが無くなったのは誰のおかげだ?全ての”ユニパーティ”が制御することのできない男のおかげだ」とマスク氏を称賛した。

    Foxニュースの司会者タッカー・カールソン氏は、マスク氏の目的は、検閲をやめさせ、言論の自由を回復することだと説明。元CEOのアグワル氏が、以前のインタビューで「われわれの役割は、憲法修正第1条に制限されるものではなく、より健全な公の場での会話を提供することだ」と語ったことに触れ、言論の自由は「単に権利章典で保障された最初の権利ではなく、われわれの市民宗教だ」と述べ、アグワル氏に反論した。

    取引が成立した後、マスク氏は自身のツイッターを更新し「鳥は解放された」と投稿。保守派の論客や暗号通過サイトなどからは、祝福のミームや、これまでに凍結されたアカウントの復活を求めるコメントが多数投稿された。

     

    リベラルメディアは警戒

    リベラル寄りとされるメディアは対照的な反応を示し、マスク氏の買収に危機感を示した。

    MSNBCのドニー・ドイチュ氏は「世界で最も裕福な男性が、世界で最も重要な政治的プラットフォームを所有するのは危険」と警告。幹部の解雇について「横柄かつ無謀。ボンドの悪役のようだ」と語った。

    ワシントンポスト紙の記者、テイラー・ローレンツ氏は「今夜、このサイトに地獄の門が開いたかのようだ」とツイートした。

    The Vergeは「イーロン、地獄へようこそ」と題した記事で、トランプ氏もバイデン政権も、通信品位法230条の改正を望んでいると説明した上で、言論の自由を求めている人々は、「米国のフリースピーチに対する最大の脅威は、クソ政府だということを無視している」と警告した。また米国以外では、ドイツやイラン、インド、中国政府によるSNSの規制への対応に加え、テスラ事業とのバランスにも問題が生じるだろうと予測。さらに全てのSNSの本質は「コンテンツのモデレーション」にあると説明し、成長のためには「積極的なモデレーション」が不可欠になると主張した。