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トランプ氏のCFOは検察に寝返る、マイケル・コーエン

マンハッタン地検が進めるトランプ前大統領と一族の企業に対する刑事捜査について、トランプ氏の元弁護士、マイケル・コーエン氏はニューヨーカーの取材に、トランプ・オーガニゼーションのアレン・ワイセルバーグ最高財務責任者(73)は、最終的に検察に協力するだろうと考えを述べた。

コーエン氏は「彼は息子たちをムショ送りにさせないだろう。彼は老後を矯正施設で送りたいと思わないだろう」と主張。検察がワイセルバーグ氏または家族を起訴する姿勢を示すならば、司法取引に応じるだろうと語った。

コーエン氏は今週、ロイターの取材にもワイセルバーグが賢い人物なら、検察に協力するだろうと話していた。

ニューヨークタイムズは今月初め、検察官らはワイセルバーグ氏に捜査の焦点を当てていると報じた。すでにワイセルバーグ氏を知る人物に聴取をしており、少なくとも1人の証人には、ワイセルバーグ氏の息子バリー氏とジャック氏に関する話を聞いた。

トランプ氏の企業の金の流れを長年監督してきたワイセルバーグ氏は、重要証人となりうると考えられている。伝記本「TrumpNation: The Art of Being The Donald」の著者でジャーナリストのティム・オブライエン氏は先日、MSNBCで「トランプ・オーガニゼーションでは、アレン・ワイセルバーグの目を通らずに成立した重要な取引などない」と述べ、「トランプ氏の周辺で標的としうる格好の人物」と指摘した。姪のメアリー・トランプ氏はニューヨーカーに「ワイセルバーグは遺体がどこに埋まっているか、すべてを知っている」と話している。

ワイセルバーグ氏は70年代にトランプ氏の父フレッド氏の元で簿記係としてキャリアをスタートした。タクシーを運転している最中に新聞広告を見たのがきっかけだったという。80年代からトランプ氏の簿記係となった。

息子のバリー氏は現在、トランプオーガニゼーションが運営するセントラル・パークにあるスケート場、ウォルマン・リンクの資産管理人を務めており、ジャック氏は、トランプ氏への最大の貸し手であるラダー・キャピタルで働いている。

ラダーキャピタルは、トランプ・オーガニゼーションにとって最大の融資元の一つ。同社は、検察が目をつけているとみられるフィナンシャル・ディストリクトにあるトランプ氏のビル(40 Wall Street)を含む4つのプロジェクトに関連して、2億7,000万ドルを貸し付けている。

検察はまた、バリー氏の元妻、ジェニファー氏にも話を聞いており、トランプ・オーガニゼーションが、2人に複数年にわたって無料で提供したアパートメントに関する取引について尋ねたという。税務申告で、これを報酬としていない場合、バリー氏は税法違反に問われる可能性があるという。

なおジェニファー氏は、コーエン氏の主張に反し、ワイセルバーグ氏が協力するか不明だとしている。ジェニファー氏は、ワイセルバーグ氏はトランプ氏の機嫌を伺うことに生涯を費やしており、「自分の妻よりもトランプを熱愛している」と説明。「トランプにとってはビジネスだが、ワイセルバーグにとっては恋愛だ」と話した。

税金詐欺の立件は容易ではなく、専門家らは、ワイセルバーグ氏のような内部証人なしには、トランプ氏が意図的に不正を働いたことを陪審員に説得するのは困難だと指摘している。事件は複雑であるばかりでなく、被告人は無知を効果的に主張できるという。元ニューヨーク州南部地区連邦検事のプリート・バーバラ氏は同紙に、トランプ氏は形跡を残さないことを早いうちから学んでおり、「実際は非常に賢い」と指摘している。トランプ氏はほとんど紙に書かず、机にはコンピューターも置いていない。個人的なメールアドレスを持ったことがなく、やりとりは側近とのテキストメッセージに頼っているという。

複雑な金融犯罪のケースでは、被告人は、会計士や弁護士が行ったこととして弁護する場合が多いという。トランプ氏はすでに、最高裁がマンハッタン地検にトランプ氏の納税記録の取得を認める判断を下した際、納税申告は国内一流の会計事務所が行ったものと述べている。

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