「大谷対トラウト」対決にケチつけた司会者に非難殺到

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“世紀の対決”とも称されたワールドベースボールクラシック決勝戦の最終回の「大谷対トラウト」の勝負にケチをつけたスポーツ司会者に非難が殺到している。

大谷翔平投手は最終回で、米キャプテンのマイク・トラウト外野手をフルカウントの後、空振り三振に仕留め、ゲーム終了。日本代表がアメリカを3対2で下し、3回目の優勝を果たした。

“マッド・ドッグ”の異名で知られるスーポーツ番組のラジオ・パーソナリティ、クリス・ロッソ氏は22日、ESPNのトーク番組「First Take」で、「今日の見出し見たかい?」と切り出すと、「世紀の打席」「信じられない瞬間」などと各紙の報道を紹介しつつ、「どこが?なんで?彼らがチームメイトだから?トラウトは三振しただけ。この試合で2回三振している」などと、大したことではないと強調。「トラウトについて、みんなが言っているのは(ヤンキースのレジェンド、ジョー)ディマジオだってことだけ。つまり、トラウトは、年間175回三振している」と続けた。さらに「試合はひどく、退屈だった。みんなこの打席を、メジャーリーグ史上最高のものに仕立て上げようとしているが、まだ3月だ。 ちょっと落ち着いてくれない」と、まくし立てた。

ロッソ氏の発言に、共同司会者は唖然。呆れたように顔に手を当てながら聞いていたスティーブン・A・スミス氏は、「断固反対する」と主張。大谷について、フリーエージェントで6億ドルの価値がある可能性があるとし、「一流」であり「特別な存在」と称賛。トラウトとの対決は、人気が下降傾向にある米野球界が必要とする「劇的」な瞬間だったと述べ、「次世代のファンを惹きつけるために野球ファンが望んだこと全てだった」と反論した。

ネット上でもロッソ氏の発言は、ひんしゅくを買ったようだ。「まったく恥ずかしい。マッド・ドッグに二度と野球を語らせるな」「いままで見た中で最悪の野球に関する見解」(ポッドキャスター、ジャレッド・カラビス)「彼はまだ、ヤンキースが大谷を獲得できなくてラッキーだったと思っているのか」「2人のリアクションが全てを物語っている」などの声が上がっている。

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なおMLBは、2人の対決を「2023 WBC トップ10モーメント」の第1位に選んだ。2位には、準決勝の日本対メキシコ戦で、村上宗隆選手が決めたサヨナラヒットが選ばれている。