リンキン・パークのボーカル、チェスター・ベニントンさん 死去

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20日、米ロックバンドのリンキン・パーク(Linkin Park)でボーカルをつとめるチェスター・ベニントン(Chester Bennington)さんが、ロサンゼルス郊外の自宅で死亡しているのがみつかった。現地検死局によると、死因は首吊りによる自殺とみられる。ベニントンさんは41歳だった。

ベニントンさんは、1999年にバンドに加入。2000年に発表したメジャーデビューアルバム「ハイブリッド・セオリー(Hybrid Theory)」が大ヒットとなり、ニュー・メタルの代表的バンドとして名声を獲得。アルバムは1100万枚以上を売り上げ、アメリカレコード協会のダイヤモンドディスクに認定された。

リンキン・パークで活動する一方、2014年から2016年にかけてはストーン・テンプル・パイロッツ(Stone Temple Pilots)のボーカルとしても活動。また、ジャンルを超え、ジェイ・Zやエミネム、ルーペ・フィアスコなどとのコラボレーション作品も残している。

2004年のJay-Zとのコラボレーションアルバム「コリジョン・コース(Collision Course)」の収録曲「ナム/アンコール(Numb/Encore)」は、2006年にグラミー賞を獲得した。

ベニントンさんは、フェニックスで警察官の息子として育った。11歳で両親が離婚。以降、マリファナやコカインなどに手を染め、薬物中毒に苦しんでいた。2011年のガーディアン誌へのインタビューでは、幼少時代に性的虐待を受けた過去を告白している。

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20日は、奇しくもサウンド・ガーデンのシンガーソングライターで、今年の5月に自殺をはかったクリス・コーネル(Chris Cornell)さんの誕生日にあたる。親しい友人であったベニントンさんは、コーネルさんの葬儀でレナード・コーエン(Leonard Cohen)の曲「ハレルヤ(Hallejulah)」を歌い、捧げた。

リンキン・パークは、5月にニュー・アルバム「One More Light(ワン・モア・ライト)」を発表。アルバムはビルボードで一位を獲得。
ベニントンさんは、ジミー・キンメルの深夜番組「Jimmy Kimmel Live」では、クリス・コーネルさんに新曲「One More Light」を捧げた。

バンドメンバーのマイク・シノダ(Mike Shinoda)さんが、ツイッターでファンにベニントンさんの訃報を知らせた。


「ショックで胸が張り裂ける思いだが、事実だ。公式な発表が得られ次第、お知らせします。」

米ロックバンド、イマジン・ドラゴンズ (Imagine Dragons) 


「言葉も出てきません。本当に心が痛みます。チェスター・ベニントン、どうか安らかに。」

コロラドスプリングス出身のロックバンド、ワンリパブリック(OneRepublic)


「なんてことだ。リンキンパークのチェスター・ベニントンに、心よりご冥福をお祈りいたします。心が張り裂けそうだ。自殺は、この世にはびこっている悪魔だ。」

ジミー・キンメル(Jimmy Kimmel)


「チェスターさんは、私の番組に出てくれた中で、最もいい人の中の一人だった。彼の家族や友人たちのことを思うと心が張り裂けそうです。本当に惜しい人を亡くしました。」

ベニントンさんの死は、午前9時過ぎに発見され、通報された。偶然にも今朝(午前9:01)新たなミュージックビデオ「Talking To Myself」がリリースされた。

リンキンパークは、7月27日からワールド・ツアーをスタート。来週28日にはブリンク 182(Blink 182)とともに、ニューヨークのシティ・フィールドでのコンサートを開催することとなっていた。

8月4日(金)クリス・コーネルさんの12歳の娘、トニさんが朝の情報番組「Good Morning America」サマーコンサートのステージライブに登場。ロックバンド、ワンリパブリック(OneRepublic)と共に、チェスターさんとクリスさんを「ハレルヤ(Hallelujah)」で追悼した。

リンキンパーク NY地下鉄のゲリラライブ動画