シャーロッツビルの事件を受け、NY各所で抗議活動

12日(土)にバージニア州シャーロッツビル(Charlottesville)で白人至上主義団体と反対派が衝突し、3名(市民1人、警察2名)が死亡し、19人が負傷した。事件当日から翌日の日曜日にかけてニューヨークでも、トランプタワーやタイムズスクエアなど、各所で抗議活動が行われた。

ユニオンスクエア

トランプタワー前

タイムズスクエア

ブルックリンのグランドアーミープラザ(Grand Army Plaza in Brooklyn)

事件のタイムライン

11日(金)夜、バージニア州シャーロッツビル(Charlottesville)に設置されているロバート・エドワード・リー将軍(Robert E. Lee)の像が移設されることに抗議するため、ネオナチやKKKなどの白人至上主義者(white nationalists)らがバージニア大学に集合。トーチを持って抗議活動を行った。

シャーロッツビルでは、リー将軍の銅像に関して、長らく議論の的となっていた。リー将軍は、南北戦争で奴隷制の存続に賛成する、アメリカ連合国(南部連合)の軍司令官を務めた人物。南北戦争には敗北したが、その後バージニア州のワシントン大学の学長を務めている。馬に乗った銅像は、1924年にシャーロッツビルの公園に建てられた。

ニューヨークタイムズによると、近年は住民や市の職員等から、街にふさわしくないとして、この像の移設を唱える声が上がっていたという。
2月、市議会はこの像を公園から撤去することを可決。翌月には、その採決に異議を唱える人々が、州の法律では、市に像を移設する権限はないとして、提訴している。
6月、市は、現在像が設置されている「リーパーク(Lee Park)」の名前を、「エマンシペーション(解放)パーク(Emancipation Park)」へと改名した。

極右集会が行われた翌日、12日(土)には、それに抗議する人々が集会を実施し、お互いが衝突する事件が起こった

マイケル・シグナー(Michael Signer)市長は、非常事態宣言を宣告。今回の極右集会を無許可の違法な集会とした。

極右集会に抗議中の人々に、車が暴走して突っ込む事件が発生。1人が死亡し、19人が負傷した。

亡くなったのは、ヘザー・ハイヤー(Heather Heyer)さん(32)。地元シャーロッツビルでパラリーガルの仕事をし、週末などは正義のためプロテストなどの活動を行っていたという。

逮捕されたのは、オハイオ州から右派の集会に参加していたジェイムズ・アレックス・フィールズ(James Alex Fields, Jr.)容疑者(20)。現在、第2級殺人の容疑で逮捕されている。高校の教師によると、学生時代よりナチの思想に傾倒していたという。

金曜夜の集会「極右の結束」(Unite the Right)を組織したのは、ジェイソン・ケスラー(Jason Kessler)氏。自らを活動家、作家と名乗っており、シャーロッツビルで開催されていた極右集会の活動に、最近加わった。

トランプ大統領が会見。「多くのサイドからの、憎悪、偏見、暴力が行使されたことを強く非難する」。多くのサイド(many sides)を強調し、白人主義者を名指しすることはなかったため、両党から批判が出ている。(13日に、ホワイトハウスは、「大統領は白人至上主義者、KKK、ネオナチなど全ての過激派グループを非難する」と声明を発表)

暴動を監視していたヘリコプターが墜落し、2人の警察が死亡する事件が発生。

バージニア州テリー・マコーリフ(Terry McAuliffe)知事も「街から、国から出て行け。恥を知れ」と極右派を強く非難。

今回シャーロッツビルで起きた事件は、ニューヨーク以外の州でも抗議活動が多数行われ、全米に広がりを見せている。

就任以来、初めてトランプタワーを訪れるトランプ大統領に、シャーロッツビル事件の対応への抗議活動が行わた。

大統領 就任後初めてトランプタワーへ。抗議の人で溢れかえる

南北戦争で奴隷制度の存続を指示した連合軍のリー将軍と、ストーンウォール・ジャクソンの記念プラークや銅像が次々と撤去へ。

リー将軍の銅像や記念プラーク 続々と撤去へ

アメリカ大陸に到達したヨーロッパ人の一人、コロンブスは、先住民に対する残酷な行いや奴隷貿易に加担した人物とも言われており、撤去検討の対象に。

コロンブス像 に撤去の声:拡大する反「白人至上主義」

「奴隷制を正当化した作品」と非難が集中。34年間にわたり上映を行ってきたメンフィスでのイベントから、「風とともに去りぬ」が上映中止に。

『風と共に去りぬ』メンフィスの映画館が上映中止を決定