オフプライス店「センチュリー21」復活を検討

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センチュリー21
mashupNY

昨年9月、破産法第11条の適用を申請した後、全店舗を閉鎖したオフプライス店、センチュリー21(Century 21)が復活を検討していることが分かった。ニューヨークポスト紙が報じた。

1961年にジンディ家がマンハッタンのダウンタウンで創業したセンチュリー21は、ニューヨークのほか、ニュージャージー州、ペンシルベニア州、フロリダ州に13店舗を展開していたが、昨年11月に全店舗を閉鎖した。

レイモンド・ジンディ(Raymond Gindi)最高経営責任者(CEO)は破産法の適用に際して、保険会社のポリシーにより、新型コロナウイルスによる店舗閉鎖の損失を補填する1億7500万ドルが支払われなかったと理由を説明していた。同時多発テロ事件後は、積み立てた保険金で、ダウンタウンの旗艦店を再建したという。

ニューヨークを最優先

関係者によると、ジンディ家は小売業者と家主に壊滅的なダメージを与えたパンデミックに、商機を見いだしているという。一家は12月、個人投資家とともに、同社の知的財産権を900万ドルで買い取っていた。

先週は、韓国に初の店舗を開設する計画を発表した。コーチとケネスコールの元役員で、新たに社長に就任したマーク・ベニテス(Marc Benitez)氏はニューヨークポスト紙に対し、「米国での計画は順調に進んでいる」と述べ、実店舗とeコマースの戦略を同時に検討していると語った。

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具体的な場所やスケジュールは明らかにしなかったものの、ニューヨークでの店舗開設は「最優先事項」と同紙に説明している。ベニテス氏は、メイシーズの旗艦店があるヘラルドスクエアに移転する可能性を示唆した。近くにあるマンハッタンモールは、JCペニーが店舗を閉鎖したため、空きスペースとなっている。