米ラッパーのカーディ・Bが、故郷に貢献。ニューヨーク市ブロンクスの集合住宅火災で死亡した人々の葬儀費用や埋葬費用を、全額支援することが分かった。19日、市長室が発表した。
今月9日、19階建ての集合住宅で発生した火災で、子ども8人を含む17人が死亡した。犠牲者の多くは、西アフリカのガンビア共和国の出身者だった。
室内にあった電気ヒーターが火元とみられている。消防局によると、出火元の部屋や一部の部屋の「機能不全のドア」が、自動的に閉鎖せず、開きっぱなしになったことから、煙が階段の吹き抜けを通じて、建物内に充満。大きな被害につながった可能性がある。
エリック・アダムス市長は声明で、カーディ・Bはステージ外でも「真のスーパースター」と賞賛。寄付に協力した個人や企業にも感謝を述べた。
.@iamcardib is a superstar on and off the mic who makes the Bronx and our city proud every day, and we’re so grateful to her and the grassroots donors who have stood up for everyone affected by last week’s tragic fire.
— Mayor Eric Adams (@NYCMayor) January 19, 2022
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カーディ・Bは声明で、「ブロンクス出身であることを、非常に誇りに思っている。多くの家族や友人がまだ生計を立てている。火災を知り、何か支援が必要だと思った」と説明。犠牲者の悲しみや苦痛は、計り知れないと述べ、「愛する人の葬儀費用などの心配がないことで、前に進み、癒すことの助けになれば幸いだ」と語った。
市長室によると、ブロンクス火災基金には、これまでに2,500万ドル(約28.5億円)が集まっているという。