巨大な人口乳房の高校教師が休職に

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カナダのオンタリオ州にある高校で、巨大な人口乳房をつけて授業を行っていると報じられていた教師が、休職になったことがわかった。英紙テレグラフが伝えた。

休職となったのはオンタリオのオークビル・トラファルガー高校の技術科教師、カイラ・レミュー氏。昨年、大きな乳房で、乳首の形が浮き出るほどのタイトなトップスを着て授業をしている動画が出回り、物議を醸していた。

レミュー氏は、自身をトランスジェンダーではなく、「インターセックス」であるとし、大きな乳房は、2021年に開始したホルモン療法の結果として患ったギガントマスティアとよばれる症状だとしている。ギガントマスティアは「乳房の過剰な成長を特徴とするまれな疾患」だという。インターセックスについて、米国立衛生研究所は、厳密には外見的な性が染色体の性別と一致しない、または男女のどちらにも分類されない状態を指し、これに当てはまる確率は人口の0.018%程度としている。

レミュー氏の姿をめぐり、保護者らは教育現場に不適切だと強く反発したが、ハルトン学校区委員会は当初、性自認と性表現は、人権規則により保護されていると擁護していた。昨年12月には学校に爆破予告が送られなどの騒ぎもあった。

問題が再び大きく報じられたのは先月。ニューヨークポスト紙が、レミュー氏が胸を付けずに男性の服装で自宅近くを歩いていたと、写真付きの記事を掲載した。

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これに対して、同紙のインタビューを応じたレミュー氏は、写真は自分ではないと否定。「いつも見たままの姿で出かけている。人口乳房をつけていない。これは本物だ」と主張した。ただしインターセックスについて証拠を求められると、正式な診断を受けたことはないと打ち明けた。

その後、オンタリオ州の教育局のステファン・レッチェ氏はメディアの取材に、「親たちが憤慨するのは当然」と発言。「委員会や政府の判断は、子供達の福祉が優先されるべきだ」と学校側の対応を批判していた。