NY市、レストランがホームレスの増加に懸念。新型コロナで新問題

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ニューヨーク市では新型コロナウイルスの感染拡大の懸念から、レストランでの屋内飲食を禁止しているが、代替として、約9,000件のレストランに歩道や路上での営業を許可している。

先日、車がアウトドア・ダイニング席の塀にぶつかり、食事中の客がけがを負う事故があり、安全性を問題視する声が上がっていた。
スペースに関しては、車道をレストランに解放する「オープン・レストラン」プログラムの拡大で解消されつつあるが、新たな問題が生じているという。

NBCニューヨークはレストランオーナーが、食事中の客に近づいてお金を求めるホームレスに悩まされていると報じた。同局が入手した監視カメラの映像には、客からお金を受け取った後、卓上のチップを奪う様子が撮影されている。

ホームレスの人々が密集して暮らすシェルターは感染リスクが高いことから、現在1万人以上にホテルの部屋を提供している。
NY1によると、これらのホテルはミッドタウンに集中しているという。14ストリートから59ストリートをカバーする第5自治区には、12館のホテルが使用されていることが分かった。

犯罪やゴミが増加したと苦情を申し出る近隣住民も増えている。ニューヨークポスト紙は、チェルシー地区の路上で、寝具や家具などを置き、寝泊まりするホームレスの様子を報じた。ヘルズ・キッチンのデリでは、ドアや品物を破壊されたオーナーもいるという。

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アッパーウエストサイドでは、公園近くのホテルに、性犯罪者が滞在していることが分かり、保護者から安全性を懸念する声が上がっている。

デブラシオ市長はこれらの問題について、市内の健康状態は改善されているとして、ホームレスを安全なシェルターに戻し、ホテルに滞在する人数を削減すると会見で語った。