オミクロン株の感染拡大が、ニューヨーク市の観光業を直撃。ブロードウェイでは、スタッフやクルーにブレークスルー感染が確認され、再閉鎖に追い込まれる劇場が相次いだ。

21日の時点で、13の劇場が一時閉鎖を発表しているという。刻々と変化する状況に、混乱も生じている。トニー賞受賞作品「カム・フロム・アウェイ」では、観客が座席についた直後に、突如中止が発表されたという。
Come From Away canceled two minutes before the curtain was supposed to rise. We were all sitting in the audience and musicians were even on stage when they made the announcement
— Jennifer Butler (@jennifer_butler) December 22, 2021
公演終了を余儀なくされるミュージカルも。アラニス・モリセットのミュージカル「ジャグド・リトル・ピル」(Jagged Little Pill)は20日、再開せず、終了すると発表した。
JAGGED LITTLE PILL played its final Broadway performance on December 17, 2021. For the tremendous honor and privilege of sharing this incredible experience – thank u. ? pic.twitter.com/oTyW5fIHqW
— Jagged Little Pill (@jaggedmusical) December 21, 2021
ディスカウントチケットを販売するTKTSは、閑古鳥が鳴いている。
閑古鳥が泣いているタイムズスクエアのTKTS。15以上の劇場が一時休演中 pic.twitter.com/VnOLHLLq4z
— Mashup Reporter (@mashupNY) December 22, 2021
閉鎖の影響で興行収入も激減している。業界団体ブロードウェイリーグの発表によると、先週の興行収入は2,250万ドルで、前週の3,050万ドルより26%減少したという。パンデミック前、2019年のクリスマス前の週の興行収入は、4,010万ドルだった。
なお同団体は21日、全劇場を閉鎖する方針はないと発表している。
現在休演中の「ハミルトン」や「ハリー・ポッター」「ライオンキング」「アラジン」「ディア・エヴァン・ハンセン」「シックス」などは、年内の再開を予定している。主な劇場の最新情報はbwaytoday.comで確認できる。