ブラジルで8日、選挙結果に反対するボルソナロ前大統領の支持者らが、大統領府や議会、最高裁判所の建物に大挙して押し寄せ、一部が建物内に侵入した。

昨年10月の大統領選で決選投票の末敗北したボルソナロ氏は、1日のルーラ大統領の就任式に出席せず、現在フロリダに滞在している。開票後の会見で、ボルソナロ氏は敗北宣言をせず、その後、支持者らによる大規模な抗議集会や、暴動に発展するなどの様子がたびたび報じられていた。

現在SNSには、ボルソナリスタたちが警官と衝突したり、破壊行為をして建物に突入したりする動画や写真が数多く投稿されている。

CNNのレポーター、ラファエル・ロモ氏は「2年前の1月6日に、米国で起きた事件とますます似てきている」と指摘。「大勢の人々が警官の数を圧倒し、議会建物に入った。侵入を阻止しようとした数少ない職員らは、脅されたと報告を受けた」と状況を報告した。

米国の襲撃事件と異なり、議会は休会中で、大統領は大統領府近くにいなかった。最高裁判事らも不在だった。

在ブラジル米国大使館は、周辺地域を避けるよう、現地在住の米国民に呼びかけた。

ニューヨークタイムズによると、在任中の様々な調査に直面しているボルソナロ氏は、12月下旬にフロリダに到着。少なくとも1カ月滞在するとみられている。滞在先は、ディズニーワールドから数マイル離れた場所で、元総合格闘家ジョゼ・アルド氏が所有する家を借りて生活しているという。

一般人に混じってケンタッキーフライドチキンで食事を取る姿や、スーパーマーケットを訪れる様子が目撃されている。

大統領就任以来、選挙システムを疑問視する発言を繰り返してきたボルソナロ氏だが、大統領最終日に、支持者らに暴動を避け、前に進むよう呼びかけていたという。