16歳の黒人少女を警官が射殺、ボディカメラの映像公開 オハイオ州

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オハイオ州コロンバスで20日、16歳の黒人少女が警官の発砲を受け、死亡する事件があった。

事件は、ジョージ・フロイドさんの死亡事件をめぐる裁判で、元警官のデレク・ショービン被告に有罪評決が下る直前に起きた。

市当局は同日、会見を開き、発砲した警官のボディカメラの映像を公開した。

マイク・ウッズ暫定警察署長によると、午後4時32分ごろ、通報者から女性が刺そうとしているとの通報を受けた。武器について情報を得ようとしたが、この時点で特定できなかった。警官らは4時44分に現場に到着した。

公開された映像は、警官が到着した時点からはじまっており、少女が撃たれる前に、別の少女をドライブウェイに押し倒した後、さらにもう1人の少女に突進し、ナイフのようなものを振りかざす様子が映っている。警官は銃を4発発砲し、少女はその場に倒れた。周囲には複数人がおり、警官に向かって「彼女は、子供だぞ」などと叫んでいる。

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ウッズ氏は、警官らはすぐに少女の怪我の状態を確認し、心肺蘇生を行なったと説明。「ナイフを持った女性が、地面に倒れた最初の女性を刺そうとし、二人目の女性を車に押し付けた」と語った。

撃たれた少女は病院に搬送されたが、5時21分に死亡が確認された。

警官の行動の正当性について、オハイオ州犯罪捜査局による独立調査の結果を待たなければならないと述べつつ、警官は殺傷能力のある武器を、自身または第三者を保護するために使用することができると語った。

会見では少女の名は発表されなかったが、フランクリン郡児童サービスは、死亡したのはマカイア・ブライアントさん(16)であると明らかにした。コロンバス・ディスパッチによると、ブライアントさんは児童養護施設におり、児童サービスが保護していた。

同紙はまた、午後8時半頃から、事件現場近くにブラック・ライブズ・マターのプロテスターらが集まったと報じた。SNSには、デモ行進をする様子などがシェアされている。