ボデガでマスク着用を求められた客、包丁を持って大暴れ

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ブロンクスのボデガ(食料品店)で7月31日、マスクの着用を求めれらたことに激怒した客が、包丁で商品を傷つけるなど店を荒らす事件が発生した。

監視カメラの映像には、棚から商品を次々と落とし、包丁で突き刺す女性の様子が撮影されている。警察官が到着するまで、破壊行為は続いた。店主によると、被害額は7,000ドルにのぼるという。女性は、器物損壊の容疑で逮捕された。

被害にあった食料品店「リザベス・スーパーマーケット」の店主Wascar Sotoさんは、全ての客にマスクの着用を求めているが、反発する人も多いという。黙って出て行く人もいれば、議論やけんかをふっかたり、ののしったり、ドアを乱暴に閉めたりする人がいるとNY1に語った。

警察に取り締まりを求める声

ボデガでは、マスクの着用に関するトラブルのほか、万引や強盗などが相次いでいることを受け、組合「ユナイテッド・ボデガズ・オブ・アメリカ」(UBA)は30日の記者会見で、警察にビジネスや労働者の保護を求めた。

広報の Fernando  Mateo氏は「われわれは毎日、殺さんとする人々に直面している。これまでに数多くの警官が駆けつけたが、彼らは権力を行使したり、立ち向かうのを恐れている。今回の事件でも、彼らは店を破壊されるのを立ったまま見ていた。警察が自らの職務を恐れるのを見るのは、悲しいことだ。」と述べた。

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UBA委員長のRadames Rodriguez氏は、「われわれは、マスクのために命を危険にさらすことはできない。」とし、「市長と知事に1日ボデガで働いてみることを勧める。われわれに人々の怒りを制御することはできない」と述べ、警察の取り締り強化を求めた。

CDCはガイドラインを発表

米疾病対策センター(CDC)は24日、小売店でマスクの着用を拒否する客のトラブルが相次いでいることから、新たなガイドラインを発表した

従業員に対する教育や、暴力行為に発展する可能性がある場合、マネージャーや警備員、911に通報すること、2人の従業員で対応にあたることなどが示されている。