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俳優ボブ・サゲットさんの死因に専門家から疑問の声

検視局が発表した「フルハウス」俳優のボブ・サゲットさん(65)の死因について、専門家から疑問の声が上がっている。

フロリダ州オレンジ郡検視局は11日、サゲットさんは、後方に転倒し、後頭部をぶつけたことによる「鈍的頭部外傷」であるとし、事故によるものだと結論づけた

サゲットさんは先月9日、フロリダ州オーランドにあるホテルの部屋で、ベッドに入ったまま死亡しているのが発見された。地元警察は当初から、事件性や違法薬物を摂取した可能性はないと発表していた。

最終的な検視報告書では、サゲットさんは、頭蓋骨の複数カ所を骨折しており、脳の両側に出血がみられたと説明している。また、PCR検査で新型コロナウイルスの陽性反応を示したものの、呼吸器系に「急性または慢性の炎症」は確認されなかったとして、感染との関連性はないとしている。

脳神経外科医のサンジェイ・グプタ医師はCNNの番組で、「単純に頭部をぶつけたのではないと思う」と主張。頭蓋骨の模型を示しながら、傷は頭蓋骨の前部から側頭部の前部に見られ、眼窩にも骨折があったと説明し、頭部を「強打した」ことが原因だと指摘した。「階段から転げ落ちたか、自動車事故でシートベルトをしていなかった場合」に匹敵する強い衝撃だと思うと語った。「激しい一撃」によって、脳出血が起き、脳を圧迫した結果、意識を失い、死に繋がったと述べた。

ヒューストンメソジスト病院の脳神経外科部長のギャビン・ブリッジ医師は、ニューヨークタイムズに、報告書は「野球のバットを頭にぶつけられたか、6-9メートル上から落下した人のように見える」とし、「大きな外傷」だと述べた。さらに、眼窩を骨折した場合には「大きな痛みがある」と説明している。

ブラウン大学緊急医療医のメーガン・ラニー医師は「滑って転んだのではない。小さな脳震とうではなく、大きな頭部外傷だ」とツイート。続けて「意図的な外傷という意味ではなく、ただ食器棚に頭部をぶつけたレベルではない」と加えた。

なお遺族は検視局の発表の前日、捜査当局の話として「誤って後頭部に何かにぶつけ、それに気づくことなく、眠りについた」と説明している

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