ブラックライブズマター指導者、1.5億円で家購入

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ブラックライブズマター運動の創始者の1人、パトリース・カーン=カラーズ(Patrisse Khan-Cullors)氏(37)が最近、ロサンゼルスで140万ドル(1億5,400万ドル)の家を購入したことがわかった。

ニューヨークポスト紙によると、購入したのはマリブビーチから車で15分ほどの場所のトパンガキャニオンにある物件で、敷地には3ベッドルーム3バスルームの家とゲストハウスが建っている。トパンガキャニオンは大きな家が立ち並ぶエリアで、居住者の88%が白人だという。

カラーズ氏は2013年、黒人少年を射殺したジョージ・ジマーマン氏に無罪評決が下ったことを受け、アリシア・ガルザ氏とオパール・トメティ氏とともに抗議運動を開始。同年「ブラック・ライブズ・マター・グローバル・ネットワーク・ファンデーション(BLMGNF)」を組織した。現在、BLMGNFのエグゼクティブ・ディレクターを務めている。

ジョージ・フロイド氏死亡事件で黒人差別に対する抗議運動が世界へと波及した昨年、BLMGNFには9,000万ドル以上が集まったという。同組織はAP通信の取材に、昨年、公式または非公式のBLM支部や黒人が指導する地域組織に2,170万ドルを提供したと答えている。なおカラーズ氏は昨年10月、ワーナー・ブラザース・テレビジョンと、複数年にわたってワーナーのプラットフォーム向けに独自のプログラムを企画、開発する包括契約を結んだと報じられた。

複数物件を所有

ポスト紙によると、カラーズ氏はトパンガ以外にも、3件の物件を所有している。

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昨年、妻のジャナヤ・カン氏とともにジョージア州アトランタから30分ほどの場所に、41万5,000ドルの物件を購入した。敷地にはプールや自家用機の格納庫がついているという。

2016年には、ロサンゼルス郡イングルウッドで51万ドルの家を購入した。この物件を現在売りに出すと、80万ドルの値がつくという。

さらに2018年、サウスロサンゼルスに4ベッドルームの家を購入した。購入価格は59万ドルだった。

これら3物件は「カン=キュラーズ」名義で購入されており、トパンガの家はカラーズ氏の企業名で購入されているという。

一連の報道を受け、右派の活動家キャンディス・オーウェンズ(Candace Owens)氏はFOXニュースの番組で「彼女はマルクス主義者だ。マルクス主義者は他人から金を盗んで、私腹を肥やしている」と皮肉。「黒人の命が重要と偽の口実で人々から金を盗み、私腹を肥やして4件の家を購入した」と語った。

カラーズ氏は昨年YouTubeに投稿した動画で、マルキシズムを信奉していると明言している。

バハマのリゾート地も物色

さらにカラーズ夫妻は昨年、バハマの高級リゾートにある物件を見学に訪れたという。見学したのはプライベート港やデザイナーゴルフ場に沿って高級アパートやタウンハウスが並ぶエリアで、ジャスティン・ティンバーレイクやタイガーウッズなど著名人も物件を所有している。価格は500万ドルから2,000万ドルだという。

ポスト紙の取材に、BLMGNFは声明で、カラーズ氏はボランティアとしてエグゼクティブ・ディレクターを務めており、「給与や利益を受け取っていない」と説明している。2013年の設立以来、広報や教育活動の仕事で12万ドル受け取っているものの、2019年以降は「いかなる報酬」も受け取っていないという。