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「鳥は本物ではない」活動家、TVインタビュー中にコーヒー吹き出す

Z世代を中心に支持を集める「鳥は本物ではない」(Birds Aren’t Real)運動のファウンダー、ピーター・マッキンドー(Peter McIndoe)氏(23)が、テレビインタビュー中に失態を冒して、話題となった。

「鳥は本物ではない」は、米国に生息する鳥は本物ではなく、政府が作ったドローンで、国民を監視していると主張する陰謀論。SNSを中心に支持を拡大し、昨年、ロサンゼルスやメンフィスで「Birds Aren’t Real」のスローガンを掲げた巨大なビルボードが出現し、注目を集めた。

ただし、通常の陰謀論と異なるのは、参加者らはこれがジョークだと認識している点。陰謀論に対する風刺として広がった運動で、ニューヨークタイムズは「オンラインの陰謀論がはびこるポスト真実の世界で、若者たちが誤情報を嘲り、戦い、からかうために集結した」と紹介している。

事が起こったのは6日朝、シカゴの放送局WGNのニュース番組「Morning News」の放送中。マッキンドー氏はリモートで、なぜかコーヒーを飲みながら出演。「人々がこれ(Birds are not real)を本当だと考えていると思いますか?」といった、真面目な質問に答えたマッキンドー氏は、開始早々、突然むせこんで、口に含んだ飲み物を勢い良く吐き出した。

マッキンドー氏は「緊張してるんです!申し訳ない!」と謝罪。映像が急遽切り替えられたが、その後も激しく咳き込む音声がマイクに入り込んだ。

司会者は当惑しながら「オーライ。えーと、大丈夫だといいんですが。少し休憩して落ち着いてください。もし必要なことがあれば、クルーに声をかけてくださいね。可能なら、インタビューを再開しましょう」とフォローした。

パフォーマンス?

その後、司会者は何かおかしいと感じたようだ。マッキンドー氏の話に戻り、「本当のところは分かりません。モヤモヤした状態ですが、彼の無事を祈ります」と述べた上で、「もし騙されたのなら、こちらの恥ですけれど。もし彼が本当に気分が悪かったのなら、問題を抱えているのだと思います。とにかく、大丈夫だといいですね」と加えた

放送後、マッキンドー氏はBirds Aren’t Realの公式ツイッターで騒動に言及。「間違いなく、僕の人生で最も恥を晒した朝だった。WGNと、僕が代表を務め代弁する数百万のバード理論信者に、深く謝罪します」とコメント。「自分自身をしっかり見つめ直し、立て直して自分の強さを取り戻します。申し訳ありません」と重ねて謝罪した。

しかし、翌日の投稿では「自分を取り戻すために森の中で過ごし、立ち直っている」と、ショックから回復しているようなそぶりを示しつつ、最後に「言いたくはないが、政府の毒入れの標的になった」と、荒唐無稽な説を加えた。

これもまた、マッキンドー氏流のジョークだろう。SNSでフォロワーが「彼らが鳥を使って、コーヒーに毒を盛った」と投稿すると、マッキンドー氏は「調査中だが、これを示す決定的な証拠はあがっていない」と回答。このほか、「明らかに政府が、彼が真実を話すのをやめさせようとしている。これは偶然ではない、目を覚ませ」「彼はエリートによって毒を盛られた。真実のために戦ってほしい」など、パロディ風の会話が盛り上がっている。

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