NY州クオモ知事セクハラ疑惑、バイデン大統領は独立調査を支持

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クオモ政権で働いていた2人の女性が、知事からセクハラを受けたと訴え出たことについて、ジェン・サキ大統領報道官は28日、バイデン大統領は独立した調査が行われることを支持すると話した。

CNNの「State of the Union」のインタビューでサキ報道官は、「バイデン大統領は一貫して、すべての女性の話に耳を傾けなければならず、尊敬と尊厳をもって扱われるべきだ考えている」と述べ、疑惑には「独立調査がされるべきだ。バイデン氏も確かに支持していることで、できる限り迅速に実施されるべきだと考えている」と話した。

また、疑惑は「深刻だ」と述べ、「女性として、読むのもつらい話だった」と語った。

2018年9月に経済開発局の事務次官兼および知事室特別顧問を辞任したリンジー・ボイラン氏は24日、Mediumの投稿で、在職中、移動中の機内でストリップ・ポーカーをしないかと誘われたほか、同意なくキスをされたなど、不適切な行為を受けたと告発した

この3日後、昨年11月まで保健政策顧問を務めていたシャーロット・ベネット氏(25)は、性生活について質問を受けるなど、クオモ氏からセクハラを受けたと訴え出た。

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クオモ氏はボイラン氏の話は「全くの誤り」と否定。ベネット氏の訴えに関しては、元連邦裁判所判事のバーバラ・ジョーンズ判事に独立調査を依頼したと発表したが、州議会およびニューヨーク選出の連邦議会議員から、独立調査にあたらないと批判の声があがった。

アレクサンドリア・オカシオ・コルテス下院議員とジェロルド・ナドラー下院議員は、事件を司法長官室に照会し、独立調査官の選定をレティシア・ジェームズ司法長官に一任するべきだと主張した。

批判を受け、クオモ氏は計画を変更。司法長官室とニューヨーク州上訴訴裁判所のJanet DiFiore首席判事が合同で「独立した」調査官を指名するとした。

この後、ジェームズ長官が、DiFiore判事を含めたことに反対を唱えると、クオモ氏は再度提案を変更。「セクハラ疑惑の独立審査に適する民間の弁護士の選任」をジェームズ司法長官に要求した発表した。