バイデン次期大統領、トランプ氏の就任式不参加「良いこと」

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トランプ氏が20日の就任式に欠席する意思を示したことについて、バイデン次期大統領は8日「私が彼に合意する数少ないことの一つだ。彼が現れないのは、良いことだ」と語った。

続けてトランプ氏について「彼は国家にとって恥であり、世界中を混乱させた。彼は大統領職にとどまる価値がない」「彼は歴代の米大統領の中で、最も不適格な大統領の一人だ」などと批判した。

就任式については「できるだけ政権交代の先例に従うことが重要だ」と述べ、マイク・ペンス副大統領の参加を歓迎すると語った。
なおペンス副大統領の広報担当者は、ペンス夫妻の出席はまだ決定していないと発表している。

6日の両院合同本会議は、トランプ氏の支持者が議事堂に乱入したことで、一時中断。議員らは退避を余儀なくされた。会議は午後8時に再開。7日未明に議会は、バイデン氏の次期大統領を認定した。騒動により、警察官1人を含む5人の死者が出た

トランプ氏の解任や弾劾の可能性について、バイデン氏は「彼を追放し、仕事を続けることが重要だと考えている。最も早い方法は、20日に就任宣誓を行うことだ。その前後に何が起きるかは、議会が判断することだ」として、議会に委ねる姿勢を示した。

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ナンシー・ペロシ下院議長とチャック・シューマー民主党上院院内総務は7日、ペンス氏に修正第25条の発動を要求し、さもなければ2回目の弾劾訴追をすると発表していた。
修正第25条の発動に関して、ニューヨークタイムズはペンス氏が民主党の求めに反対していると報じている。

さらに、キャサリン・クラーク下院議長補佐(民主党 マサチューセッツ)は8日、CNNのインタビューで、ペンス氏が要求に応じない場合、下院では来週半ばまでにトランプ氏に対する弾劾決議案の採決を実施する可能性があると語った。