米国のファッションブランド、BCBG Max Azriaグループが破産申請

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セレーナ・ゴメスや、ドリュー・バリモアらも愛用のパーティスタイルのドレスで知られるブラランド、BCBG Max Azria(ビーシービージーマックスアズリア)の親会社であるBCBG Max Azria Group LLCが、2月28日にチャプターイレブン(米連邦破産法第11条、再建を目的とした倒産)をニューヨークの破産裁判所に申請したと報じられました。

BCBG
©mashupNY

BCBG Max Azriaグループは、マックス・アズリア氏によって1989年に設立された会社で、フランス語の’bon chic, bon genre(趣味の良いスタイル、品のある着こなし)”より名付けられました。ヨーロッパの洗練されたデザインに、アメリカのカジュアルさを加えたフェミニンなドレスが特徴のブランド。

WWDによると、2016年には既に財政面で苦しい状態に陥っていたようで、アズリア氏本人は有給休暇に入っており、新たにファッションコンサルタントのMarty Staffをチーフ・エグゼクティブオフィサーに雇い入れたり、娘のJoyce Azriaがクリエイティブ・ディレクターの職を退いたりするなど、社内の体制が変化していました。この年の秋にはファッションウィークの参加を取りやめています。

再建を目的とした倒産となっていますが、リストラ策として120店舗の閉鎖が発表されています。時期については不明となっていますが、一部店舗では既にセールがスタートしています。

こちらはアッパーウエスト店(2003 Broadway)。閉店セールを実施中です。

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カナダや、ヨーロッパ、日本についても米国同様に閉店のステップを進めていくとのこと。

最近では、American Apparel (アメリカン・アパレル)や、オンラインショップNasty Gal’s(ナスティーギャル)が、BCBG同様チャプターイレブンを申請。Macy’s (メイシーズ)や、J.C. Penney (JCペニー)の有名デパートも多数の店舗閉鎖を発表しており、リテール店には大変厳しい時代となっているようです。