セレブから一転 ギレーヌ・マクスウェル 拘置所生活の様子は?

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昨年、ジェフリー・エプスタインと共謀して少女らを勧誘、性的虐待をしたなどとして逮捕・起訴された、英メディア王ロバート・マクスウェルの娘ギレーヌ・マクスウェル被告(59)。拘置所暮らしがもうすぐで一年になろうとする中、弁護人が、施設の環境が劣悪だとして裁判所に苦情を申し立てた。

ニューヨークポスト紙によると、弁護士のボビー・スターンハイム氏(Bobbi Sternheim)は、先週火曜日に提出した書類の中で、マクスウェル被告の房に下水が充満したため、前週に部屋を移動せざるをえなかったと説明。さらに、ネズミの糞が通気口から落ちることもあったと加えた。また警備員がマクスウェル被告と弁護士との面会を監視しており、被告に与えられた弁護士とのリモートでの面会用のコンピューターにも不備がある、とも訴えた。

弁護側は以前にも、被告人が、15分に一回睡眠を妨げられるなど、過剰な監視下に置かれ、必要以上の身体検査を受けていると主張。今年2月には、マクスウェル被告が体重が減り、髪の毛が薄くなった上に、以前の面影を失うほどやつれているとして、施設の対応を非難した。

弁護側はまた、自殺をして罪を逃れたエプスタインの見返りとして、マクスウェル被告は連邦刑務所局から不当な罰を受けていると主張しており、今月初旬に通算5回目となる保釈の求めが却下された際、弁護士のデイビッド・オスカー・マーカス(David Oscar Markus)氏は、ニューヨークポスト紙に、「MDC(マクスウェル被告が収監されているブルックリンの施設)は完全に最悪で、多くの判事が、いかに非人間的環境であるか理解している」とした上で「これはエプスタイン効果だ。看守の監視のもとでエプスタインが死んだものだから、ギレーヌを拷問しようと決めたのだ」と語っていた。

エプスタイン被告は、2019年8月にマンハッタンの拘置施設で自殺をはかり死亡した。当日見回りをした看守2人は、自殺のあった時間帯に、睡眠をしたり、ネットサーフィンをしたりして業務を怠っていたにもかかわらず、必要な監視をしていたとみせるために監視記録を改ざんしたとして、2019年11月に起訴された。先月、2人は検察との訴追延期合意の下で、虚偽の監視記録を作成したことを認めることに同意。裁判官がこれを承認したと報じられている。

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一方、Oxygenによると、連邦検察官は、7日に裁判所に提出した書類の中で、マクスウェル被告は「同じ施設の他のどの被告よりも法的手続き準備などの時間を与えられている」と説明。1日13時間、週7日、独房の外にある別の部屋で過ごすことが許可されており、そこでは、デスクトップPC、ラップトップPC、テレビ、電話、シャワーが備えられ、弁護士との連絡や友人との通話も許可されていると述べた。

また、部屋は監視されているが、監視用モニターは9m先にあり、録音は一切されておらず、これは弁護士が訪問する部屋も同様であるとしている。

マクスウェル被告は、すべての罪状を否認しており、公判は今年秋に開始される予定となっている。