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マッサージ店銃撃事件 アジア系女性のステレオタイプ化、宗教との関連を指摘する声

ジョージア州にあるマッサージ店3軒で起きた銃撃事件を巡り、アジア系移民に対するヘイトとともに、性的対象として単純化されたイメージなど、アジア系女性に対する固有の観点と事件の関連を指摘する声が上がっている。

事件では銃撃により6人のアジア人女性を含む8人が死亡した。同日身柄を拘束されたロバート・ロング・ロング容疑者(21)は、犯行は人種を理由にしたものではないと主張しており、捜査当局は、現時点で憎悪犯罪にあたるかどうか断定できないとしている。

一方、警察の発表によると、ロング容疑者は、自分を性依存症だと述べ、これらの店は取り除かなければならない「誘惑」だったと証言している。

全米アジア太平洋系米国人女性フォーラムは声明で、「捜査当局は、動機を性依存症に基づくもので、人種偏見によるものではないと発表しているが、われわれは、アジア系アメリカ人と太平洋諸島系アメリカ人の女性にとって、性暴力と性差別、人種差別が関連しあっていることを体験から知っている」と述べ、新型コロナウイルスでスケープゴートにされる中で、「性差別的なフェチ化」が助長されたと主張。「この瞬間を、白人至上主義、反アジア人的人種差別、アジア系女性に対する性差別、性暴力と呼ばなければならない」と訴えた。

アーマスト大学の社会学教授、Pawan Dhingra氏は、Conversationの投稿で、容疑者の供述は、被害女性を、真偽に関わらずに売春婦と仮定したもので、この先入観に、アジア系アメリカ人は長年苦しめられてきたと指摘している。

Dhingra教授は、アジア人女性に対する観念は、1875年のページ法から続く長い歴史があると説明。同法は、アジア諸国からの売春目的を含む「わいせつで不道徳な目的」の入国禁止を定めたものだが、渡航が不道徳な目的かどうかを判断することは不可能であり、事実上の中国人女性の入国禁止だったという。

また19世紀の米比戦争から朝鮮戦争、ベトナム戦争を通じて、アジア人のセックスワーカーを利用した軍隊で、アジア人女性を過度に性的対象化した観念が形成されたほか、ベトナム戦争中にタイに保養地を設けた当時の取り決めは、後のセックスツーリズム産業の基盤となったと指摘。さらにアジア人女性に対する「男の性的幻想」は、映画「フルメタルジャケット」の売春婦のシーンなどとともに、大衆文化に浸透した。Dhingra教授は、こういったアジア人女性を性的対象とする歴史が、アトランタ銃撃事件の背景を作り出したと述べている。

マサチューセッツ大学ボストン校で臨床心理学とアジア系アメリカ人研究を教えるKaren Suyemoto教授は、ワシントンポスト紙の取材に、アジア人女性に対する観念は、白人男性にとって性的利用可能なエロティックなものとしてきた歴史と文化に根ざしていると話した。「セクシャライズされ、従順で、小柄といったステレオタイプのパッケージ」があり、「性差別的な人種差別は、アメリカ帝国主義と戦争に深く根ざしており、大衆メディアによって維持され続けている」と語った。

週末に開催された抗議集会には「あなたのフェチではない」「あなたの性的幻想ではない」「モデルマイノリティではない」「われわれの体は、搾取され、商品化され、フェチ化されるためにあるのではない」「あなたの従順なアジアンではない」など、人種および性的ステレオタイプを非難するプラカードを持った人々も大勢参加した。

©mashupNY
クリスピークリーム
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プラカードを手にデモに参加していた日系アメリカ人の女性は「生涯を通じて、メディアや社会がアジア人女性を性的欲求の対象物とするのを目の当たりにしてきた。これがアトランタの憎悪犯罪の原因だと思う」と述べ、「アジア人女性として訴えることが重要だと思った」と語った。

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