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「見る目が気にくわない」NY市、アジア人男性が路上で刺され重体。23歳男を憎悪犯罪の殺人未遂で起訴

マンハッタンにあるチャイナタウンで25日夜、36歳のアジア人男性が刃物で背中を刺される事件が起きた。容疑者の男(23)は、憎悪犯罪(ヘイトクライム)としての第2級殺人未遂、暴行、偽造および武器の所持の罪で起訴された。

事件は午後6時半ごろ、連邦裁判所前のワースストリートで起きた。事件前、男性と容疑者の間で、口論などはなかった。
監視カメラの映像には、被害者の男性が背後から近づいてきた人物に突然刺される様子が撮影されている。男性は病院に搬送され手術を受けた。現在、重体だという。

ABCニュースによると、容疑者の男は、マンハッタン地区検察局の建物にいた警備員に近づき「さっき男を刺した。警察はどこだ」と尋ねたという。

男の名前は、ブルックリン在住のSalman Muflihi(23)。犯行には約20センチの刃物を使用した。Muflihi被告は、取り調べで男性を刺したことを認め、「自分を見る目が気に入らなかった」と語っている。
当初事件は、人種偏見による犯行の証拠はないとしていたが、1月に別のアジア人の頭を殴っていた容疑があることから、憎悪犯罪としての罪が追加された。

Muflihi被告には、過去に暴行事件で3度逮捕されている。捜査当局は情緒障害があるようだと述べているという。

アジア人への憎悪犯罪が増加

16日には、クイーンズのフラッシングで、52歳のアジア人女性が男に突き飛ばされ、額を10針縫うけがを負った。女優オリヴィア・マンさんは、被害者は母親の友人だとして、SNSで情報提供に対する協力を求めた。ニューヨーク市警察は18日、パトリック・マテオ(Patrick Mateo)容疑者(47)を逮捕したと発表した。

同日、地下鉄構内で71歳と68歳のアジア人女性が、顔を殴られるなど無差別暴行事件が起きている。

パンデミック拡大後、アジア人への憎悪犯罪が増加していることを受け、デブラシオ市長は今週前半、憎悪犯罪への取り組みを強化すると発表した。
嫌がらせや差別を受けた場合は、ウェブサイトのフォームを通じて、市の人権委員会に報告するよう呼びかけている。
またポスターなどで、憎悪犯罪の防止を呼びかける「I Still Believe in Our City」キャンペーンを開始した。

昨年ニューヨーク市では、アジア人への憎悪犯罪は29件報告された。そのうちの24件は新型コロナウイルスに関するものだという。2019年は3件だった。今年はハーレムとブルックリンで2件報告されている。

アジア系アメリカ人弁護士会ニューヨーク(AABANY)の最新の報告書「COVID-19中のニューヨークにおけるアジア系アメリカ人に対する憎悪と暴力の増加」によると、昨年2月から5月の間、新型コロナに関連する差別的な出来事に関して、ニューヨーク市人権委員会に389件の通報が寄せられた。全体の37%(145件)はアジア人に対するものだった

全国でもアジア人に対するハラスメントは増加している。アジア系アメリカ人と太平洋諸島の人々に対する暴力および嫌がらせを追跡するStop AAPI Hateによると、パンデミック後、3,000件以上の報告があった。このうち260件はニューヨーク市だという。

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