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「中国に帰れ」路上でアジア人に差別発言。NY市警察が捜査

マンハッタンの路上で14日、アジア系アメリカ人の女性が、見知らぬ女性から「中国へ帰れ」と差別的な発言を受ける出来事があった。

マリア・ハさん(25)さんは午後1時半ごろ、キップスベイの23ストリートとファーストアベニュー付近を歩いていた。ハさんはabc7NYに対し、誰かの視線を感じて振り返ると、女性が目を見ながら近づいてきたと語っている。その後、女性はハさんに面と向かって「あなたはここの出身ではない。中国から来たんでしょう。中国に帰れ」などと罵ったという。

その後ハさんは夫のダン・リー(31)さんを呼びに家に向かった。リーさんが到着した際、女はちょうどタクシーに乗り込もうとしているところだったという。リーさんはタクシーのドアを開け、発言について問いただすと「あなたは私に暴行している」と繰り返し叫び始めた。2人はその場を去ろうとしたが、女性は車の窓を開け「共産中国に帰れ」と周りに聞こえるほどの大声で罵ったいう。
なお、2人は共に韓国系アメリカ人だという。2人は、女性の行動はヘイトクライムだとして警察に通報した。
Pix11によると、ニューヨーク市警察(NYPD)はこの件について、捜査を開始している。

9日朝には、クイーンズのフレッシュメドウズにある公園(Kissena Corridor Park)で、赤ちゃんを抱いていた25歳のアジア系アメリカ人が、「チャイニーズ・ウィルス」と呼ばれ、唾を吐きかけられる事件があった。

またハーレムでは先月15日、27歳のアジア人男性が路上で暴行される事件があった。午後10時ごろ、ウエスト139ストリートから140ストリート間のサミュエルパークとレノックスアベニューで、男が「ここはアメリカだ。中国へ帰れ」と罵った後に、男性の顔を殴った。NYPDはヘイトクライムの可能性があるとして捜査を行っている。

NYPDによると、これまでに10件のアジア人に対するヘイトクライムが通報されている。昨年全体では29件だった。

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