2018米中間選挙 アリゾナ州上院選 民主党候補シネマ氏が1%リード

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中間選挙の結果、議会上院では共和党が過半数以上の議席を維持することが確実となったが、アリゾナ州では、現時点の開票で、カイルステン・シネマ議員 (民主) とマーサ・マクサリー下院議員(共和)の得票差が約1%となっており、未だ上院の当選者が確定していない。

金曜午前の時点で、シネマ氏はマクサリー氏を9,163票差でリードしていた。夕方の開票結果でさらに差を拡げ、現在、20,203票リードしている。
本日集計された票の多くは、州都フェニックスを抱えるアリゾナ州最大のマリコパ郡の票で、金曜夕方の結果発表前の段階で、約345,000票が未集計と推定されていた。
また、本日の発表以前、見集計の票数がマリコパ郡に次いで多いとされていたピマ郡でも集計が進み、金曜午後の段階では、同郡ではシネマ氏が13%リードする結果となっているという。

3万票が見集計と推定されるピナル郡では、マクサリー氏が優勢とされている、現在同郡ではマクサリー氏が14%リードしている。

アリゾナ州では投票日の翌日、郵送による投票の集計手続きを巡り、マリコパ郡、ナヴァホ郡、アパッチ郡、ユマ郡の共和党が、州務長官や集計人を相手取り訴訟を起こしていた。
これらの郡では、集計の際、郵送の署名と登録された署名が一致しない場合、電話で確認する手続きをしているが、共和党側は手続きが州法に違反すると主張。The Hillによると、金曜日に、両者は和解に達したという。

共和党の訴訟に対し、アリゾナ州選出の故ジョン・マケイン上院議員の夫人、シンディー・マケイン氏はツイッターで、「私も郵送票の一人だ」とし、郵送票のカウントを制限しようとする共和党の動きをけん制した。

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アリゾナ州における上院選は、女性候補者による戦いとしても注目される。カイルステン・シネマ議員が当選した場合、1988年以来同州初の民主党上院議員が誕生することとなる。