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オカシオ・コルテス議員メットガラの「課税」ドレスが物議

民主党の若手左派アレクサンドリア・オカシオ・コルテス下院議員(ニューヨーク州)がセレブの資金集めパーティで「富裕層に増税」宣言。

ファション界のオスカーとも称されるイベント「メットガラ」が13日、ニューヨークのメトロポリタン美術館(Met)で開催された。

メットガラといえば、豪華セレブのクリエイティブな衣装がみどころの一つ。毎年企画展に合わせたドレスコードが設定されており、今年のテーマは「American Independence」(アメリカの独立)だった。

今年はリアーナとA$APロッキーのビッグカップルをはじめ、キム・カーダシアン、ジャスティン・ビーバー&ヘイリー・ビーバー夫妻、ジェニファー・ロペス、ジェニファー・ハドソン、トミー・ヒルフィガー、モデルのジジ・ハディッド、ケンダル・ジェンナーらが参加。アメリカをテーマにした衣装で、2年半ぶりのイベントを盛り上げた。

初参加のオカシオ・コルテス議員は、背中に「タックス・ザ・リッチ」とペイントされたブラザー・ベリーズ(Brother Vellies)の白いドレスでレッドカーペットに登場。富裕層に増税し、医療や子育て、気候変動対策に充てるという自身の政策をPRした。

同ブランドのクリエイティブ・ディレクター、オーロラ・ジェームズ(Aurora James)氏はVogueの取材に「われわれと同席した人々は、居心地が悪いでしょう」と予測。さらに「自分自身や仲間、文化、国を前進させ続けなければならない。ファッションは変化し、アメリカも変化している。より持続可能で包括的、未来をエンパワーメントすることに取り組んでいる」と述べた上で、今回の衣装は「ファッション業界が一般的な語彙として加えることを検討すべき言語を具現化したもの」とねらいを語った。

なお、イベントは全て招待制で、チケットの金額は1人あたり35,000ドル(約380万円)と言われる。民主社会主義を提唱するオカシオ・コルテス議員が、金持ちセレブのイベントに加わったことに賛否の声が寄せられている。

トランプ氏の長男ジュニア氏は「マスクも付けずに、裕福なエリート左派とつるんでいる」と矛盾を指摘。ニューヨークタイムズの記者は、チケット代が高額だとして「複雑な提案」とツイートした。
これに対しネットでは「労働者階級の女性が、自分でその扉を開いて、突っ込んでいった。そんなに複雑なことではないのでは?」「無料で招待されたのかも。たとえ有料であっても、これをPRするためなら安いもの」「タイムリーなトピック。声明を発表するのに、これ以上適切な場はない」など支持する声も寄せられている。

なおオカシオ・コルテス議員のほか、キャロライン・マロニー下院議員(民主党・ニューヨーク州)も「Equal Rights for Women」と書かれたドレスで参加。女性の権利の保護を訴えた。

なおニューヨークタイムズによると、2019年のメットガラは、一晩で1500万ドル(約16億円)の資金を調達したという。

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